ある著名な経済評論家の方の講演を聞いた。
講演の内容は、今後のアメリカの見通し、経済の動向、日本の立ち位置など多岐に渡った。
その中で、ちょっと考えさせられる話があった。
それは、仕事に対する価値観の変化。
40代以上の人は「競争」と「欲望」がモチベーションのキーワードであったが、40以下の人にはこれらはモチベーションの源泉にはなり得ない。
そうではなくて、「シュア」「感謝」「リスペクト」が、彼らの仕事の意欲を支えるキーワードとのこと。
「シェア」とはいいものをたくさんの人に提供すること、幸せを共有すること、みんなで成功を手にすること、「感謝」とはまわりの人から評価されること、「リスペクト」とは仕事のでない人を大切にすること、不幸な人を尊重すること、等など。
何となく釈然としないが、ただ、わかるような気もする。確かに、若い人の価値観が変化しているのを感じる場面が多い。
それはそれとして、改めて、この言葉を塾や学校の教育にあてはめてみた。
塾に求められる成果はさまざまなあるが、「成績向上」「合格」は今でも外すことのできない大切な要素であるのは間違いない。
でも、これって、言ってみれば、「競争」と「欲望」ではないか。
もし、若い人の価値観が変わり、「競争」と「欲望」の時代が終わっているなら、教育の世界は取り残されていることになるのでは。
少なくても、子どもを「競争」と「欲望」で駆り立てるのは限界があるのでは………??
まだ、しっくりこないが、ひょっとしたら、「ちょっと、ずれているのかも??」と感じた。
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