今の小学6年生から大学入試が大幅に変わる、と言われている。
マスコミ報道を見ていると、これはもう既定路線。
勉強方法を改めないと大学に入れなくなる、と諭す専門家もたくさんいる。
センター試験が廃止され、それにかわって2020年から大学入学希望者学力評価テストが導入される。
この結果、これまでのように「知識・技能」評価から、「思考力・判断力・表現力」評価に変わる。国語・英語などのような 「教科型」に加えて、複数科目を融合した「合教科・科目型」の問題も出題される………というもの。
「確かに理念は素晴らしいかもしれない。しかし、技術的に実行不可能。この案はやがてフェードアウトする」という話を聞いた。
理由は単純明快。「55万人が受験するセンター試験に、もし、記述式を取り入れたら、採点に10年はかかる。」
「合教科を取り入れた場合、その組み合わせにムリが生じる。高校生は履修科目が異なる。ある生徒は物理と地理をやっていない、ある生徒は化学と世界史をやっていない、これらを勘案するとその組み合わせ方法は無限大に広がる。」
「教育はどうあるべきかという理念と試験の技術的問題は別。センター試験に代わる全く新しい共通テストの構築は不可能」というのがこの日の結論だった。
納得。
理念と技術論は別、という話、まったくその通りと感じた。
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