日本でも2020年から小学生英語の本格導入が検討中されているが、その実情を把握するために、ある塾団体のメンバーと一緒にソウルを訪れた。
ソウルではいくつかの学習塾、英語村、公立小学校などを訪問した。
まず、驚いたのがKid’s Collegeという学習塾。
この塾では幼稚園から英語を指導を開始しており、小学校低学年ではかなりのボリュームの英語テキストを使って指導が進められている。
アメリカ人と同じように「英語でものを考えられる子どもを育てる」ことを目標に、アメリカ人と同じような教材を使っているとのこと。
小学2年生のテキストを見せてもらったが、文字量などは日本の高校1年生と同じくらい。
一緒に訪問した人たちも、みな唖然。
英語村も2つ訪問した。
1つはソウル市内の小学生のための施設。小5の子どもたち全員が、4泊5日で英語の集中レッスンを受けるとのこと。
施設やそこで学んでいる子どもたちを見た限り、福島にあるイングリッシュ・ヒルズと似ているのを感じた。
韓国の英語教育は学校でも今ひとつ成果が上がっておらず、塾が補完しているとよく言われる。
そんなこともあり、今回、公立小学校も視察させていただいた。
確かに塾ほど高度な英語を学んでいるわけでもないが、どのクラスも英語だけで授業が進められていて、子どもたちは積極に英語で受け答えしていた。
日本の英語の授業とは全く違う。コミュニケーションとりわけSpeakingい力を入れていると言われているが、かなりの成果が上がっているのではないかと感じた。
市内で道を尋ねても、若い人には英語が十分通じる。
外国人と接することの多い友人なども、よく「日本人の英語力はアジアで最低レベル」と言うが、確かにその通りかもしれないと実感した。
2020年に向けて文科省が英語教育の抜本的見直し作業を進めている。日本の英語教育も大きく変わることを予感した。
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