この日曜日、保育士の試験を受けてきた。
まったく恥ずかしいことに一昨年受験して、1教科(子どもの食と栄養)を落としてしまいそのままになっていた。
保育士試験は9教科(昨年までは10教科)あり、いずれもマークシート。6割以上が「合格」となっている。
ところが情けないことに1教科が不合格となっていた。「子どもの食と栄養」。
今年は「何が何でも」と心に誓った。
5月、願書提出以降は保育士受験以外の読書はせず、入手できる限りの過去問や予想問題を解いてきた。
何とかリベンジできた。でも、感じることがいろいろあった。
一点目は、この科目の中身は私にとって素通りしてきた分野で、かつ関心を持ってこなかったものが大半だった。
例えば………
ビタミンAがレバーに含まれていて妊娠初期には過剰摂取に注意するとか、出産後30分以内母子同室にするのが望ましいとか、授乳は15分間が適切で最初の5分で6割が飲まれるとか、生後5~6ヶ月から離乳を開始して12~16ヶ月で完了するとか、生後1才の一日の必要カロリーは1000kcal(男子の場合)とか………
男に生まれた私が妊娠することはあり得ないし、栄養にもほとんど関心がない。お腹はいっぱいになればそれで満足。3人の子どもがいるが育児にはほとんど(全く)関わってこなかった。
もし、私が女性に生まれていたなら、もっと親近感や切実感を感じたのではなかったのではないかと思う。
それともう一点、この教科、予想問題をいくら解いても、新たに知らない事柄が出てきてしまう。やってもやっても試験範囲の限界が見えてこない。テキストもいろいろあるが、いずれもすべてを網羅していない(と思う)。
これは、不安感や焦燥感を呼び起こす。
恐らく、2年前はじめて10教科を受験したときより、今回残りの1教科のために費やしたエネルギーの方が多かったように思う。
密かに満点を目指したが、実際の試験ではやはり未知の問題に遭遇して、3題落としてしまった。
勉強しつつ、これって、ひょっとしたら、多くの子どもたちが学校の勉強に感じているのと共通するのではないかと思った。
子どもたちも、やってもやっても先が見えないこと、それに勉強に対して親近感を持てないことにイラダチを感じている。
この経験、すこしでも子どもたちの指導に生かせたらよいと思う。
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