ある理工系単科大学の学力向上策について話を聞いた。
同大の教授によると、入学者の中には学力が十分でない学生や、高校時代に数Ⅲや物理を履修してこなかった学生がかなりいるとのこと。
これらの学生は放置すれば、単位取得ができずに中退に至る可能性も高い。そのために、授業とは別に、コンピュータを使ったeラーニングを取り入れているそう。
eラーニングの授業コンテンツは、当初、同大学の教授などが作ったが学生から「わかりにくい」との声があったので、高校に依頼して作りかえたのこと。
eラーニングは学生がいつでもどこでも使えるのが特長。もちろん、自宅のパソコンでも学習をすることができる。
eラーニングの活用と成績の相関は明らかで、入学前に熱心に取り組んだ学生は、入学後も高い位置にいる傾向にあり、反対に、熱心に取り組まなかった学生は低い位置にあるとのこと。
eラーニングをしなかった学生、つまり学習習慣ができていない学生は成績もふるわない。
教員も働きかけも重要で、放置すると学生はeラーニングを活用しなくなる。だから、きめ細かな指導は大切。
話を聞きつつ、状況は塾と全く同じであるのを強く感じた。
学習習慣をどうやって作らせるか、教師はそのために何をすべきか、課題は共通しているように思えた。
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