緊急人材育成支援事業の講師を勤めた。
科目は「社説読解」。社会人を対象にする授業の科目としては、気の重い科目だった。
対象が子どもなら、「社説とは何か」からはじまり、文章読解・要約をテーマに授業を進めれば事足りそうだが、相手が大人となるとそうもいかない。
いろいろ考えた末に「情報」を切り口に授業を組み立てることにした。社説も新聞社の発する重要な情報。これをどう受け止めてどう活用するか、ということはビジネスにも直結する。
授業では、社説の他に、文章の背景(スキーム)の明確ではない文章(ある意味での悪文)も活用した。
ビジネスの場面、特に新入社員の場合、その会社の文化がわからないと、コミュニケーションなどで苦労することがある。
現在、授業を受けている方は、研修終了後にどこかの会社に「新入社員」として入社する。
当然、当初は入社した会社の文化がわからず苦労するはず。そんなことも想定しつつ、授業を進めた。
大人の授業は、日ごろの授業とは違った気づきがある。この日、授業が少し脱線して、京都大学を舞台にした「カンニング問題」が話題になった。
子どもと違って大人の方は、自分の意見をお持ちだ。やはり、さまざまな意見をお聞きするのは勉強になる。
いろいろな意味で充実した一日だった。
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