ある団体で塾業界の動向についての勉強会に出た。
ここ最近、この業界では、大手塾のM&Aや業務提携などが頻繁に行われている。
これらの活動、新聞などのマスコミ報道を通じて知ってはいるが、実のところ、さほど関心があるわけではない。大手塾が、どことくっつこうと離れようと、伸栄学習会には関係ないと思ってきた(思っている)。
ただ、毎日、子どもの指導やら保護者との対応やらに夢中になっている中で、確実に、伸栄学習会のような零細塾が淘汰されて消えているのは事実。浦安市内に限っても、開設したときに多数あった先輩の個人塾は、消えてしまっている。
そんな中、伸栄学習会にとって、「雲の上」のような話だが、この業界、特に大手塾の再編について勉強できる絶好のチャンスと思って出かけてみた。
ある教育コンサルタントの方によると、業界再編が起きているのは、創業者の方が高齢化しているから。つまり、身売り。少子化によるマーケットの縮小が背景にあるとのこと。
それを受けて、ある出版社の方によると、活況の中の再編ではなく、生き残りのための再編。つまり、塾の業界は明るくない、とのこと。
M&Aなどによって、業界が寡占化されれば、私学にも大きな影響が及ぶ。すでに、私学の入試には、塾の意向がずいぶん反映されつつあるとのこと。
話としてはよくわかる。それに、塾の経営にとっても参考になる部分がたくさんあった。
しかし、やはり、小さな塾の日々の子どもの交わりとは無縁の話。
こんな資本の論理なんて考えないで、毎日、子どもや保護者と接しているわが身の方が、やはり、幸せかと、つくづく感じた。
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