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  ある塾団体の研修会で、千葉県教育委員会の方の話を聞いた。


 テーマは公立高校の入試制度の変更について。千葉県ではこの春から入試制度が大幅に変わる。新しい制度について、当事者から話を聞くというのが研修会の目的だった。


 今までベールに隠されていたことのいくつかが明らかになり、有意義であった。しかし、もっと、面白かったのは「青田買い」について。


 発端は参加者のある方の質問。


 「県立高校の部活の練習に参加した中3生に対して、合格を示唆するような発言が高校の部活の顧問からされるが、これは問題ではないか」という質問。


 講師の県教委の方は、「正式な話として聞いていないが、このような話を非公式に聞くことはある。」と回答。


 これに対して、会場から鋭い質問が続いた。


 実はこの種の話、伸栄学習会でもよくある。秋口に、高校の部活に参加した生徒が、先方の顧問の先生から、「キミは、もう他校を回らなくていいよ」というような話があったというのが、その一例。


 合格を示唆しているのかどうか、微妙なケースもあるが、合格内定と受け取る生徒もこれまでよくあった。


 県教委の方は、「このようなことは、あってはならないこと。」そして、これは「不正である」と断言。このような事例があれば、報告して欲しい旨の補足もあった。


 この種の話、極めて微妙。保護者の一部には、秋口に合格内定がされるのは、隠れたルールの1つ、と認識している方もいる。


 今日の話では、これは「不正」とのこと。


 当たり前といえば、当たり前かもしれないが、「不正」というのが明確になったのも今日の収穫に1つだった。

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