家族全員5人で映画を見に行った。
子どもは3人。大学院生の長男、大学生の長女、高校生の次男。最近は、子ども3人を連れて、演奏会や映画などに行くことが滅多になくなった。
行くときは1人、せいぜい2人を連れて行くだけ。子どもの成長とともに、スケジュールを合わせるのが難しくなった。
映画は「のだめカンタービレ最終楽章」。
実は、これにはちょっと、背景がある。
昨年末、ある中学生の女子から、「先生、ベートーベンの七番を聴きたい」という話があった。
伸栄学習会では、ビルの入り口と教室で音楽を鳴らしている。そのため、CD200枚くらいを家から持ってきている。彼女は、その中に、ベートーベンのこの曲がないかどうかを聞いてきた。
ベートーベンの七番の交響曲はもちろんポピュラーな曲。でも、かといって、とてもとても有名な曲というわけでもない。
「どうして?」という私の問いに、「“のだめ”でやっている」と彼女は答えた。恥ずかしながら、私は、このドラマについてはまったく無知だった。彼女は、そのドラマの中で第七が演奏されていること、そして、第一楽章のフレーズを口ずさんだ。
“のだめ”と言う言葉は、ゴールデンウィークに催される「熱狂の日」音楽祭で聞いたことがあるような記憶がある。だが、その音楽祭とドラマの関係についても何も知らない。
………こんな経緯もあり、「のだめ」を見に行くことにした次第。
映画は面白かった。特に、「ボレロ」の演奏シーンでは腹を抱えて笑ってしまった。ラベルのこの曲が、こんなに笑えるなんてはじめて知った。
子どもたちも満足そう。楽しい2時間だった。
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