危機管理についての研修会に出た。
実はこのテーマ、以前からずっと気になっていた。学習塾はさまざまな危機に直面している。
例えば、以前、大阪教育大附属池田小で痛ましい事件が起きた。これと類似の事件が、伸栄学習会で起きないという保証はない。
学習塾の授業は、夜、行われる。子どもたちには寄り道しないで帰れと、口を酸っぱくして言っている。でも、帰宅途中で事故が起きないという保証はない。
地震が発生して、子どもたちが怪我をするかもしれない。ある日、突然、モンスターペアレントが現われ、いわれない中傷を受けるかもしれない………
こんなことを考え出したらキリがない。
一度、しっかり勉強したいと思っていたが、今回、運良く、この研修会に出会えた。
2人の講師の話があったが、いずれも警察ご出身の方。話はとても面白かった。内容も充実していた。
「あなた方はスーパーで買い物をしたときに、レシートはどうしていますか。まさか、捨ててはいないでしょうね。」………という切り出しから、研修会は始まった。
「もし、レシートを捨ててしまい、万引きの疑いがかけられた場合、抗弁できませんよ。疑いがかけられた場合、疑いをかけられた人が潔白を証明する責任があります。そのとき、証拠になるのはレシートだけです。もし、レシートがなければ、あなたは万引き犯になってしまいます。これも危機管理の1つですよ。」………
話を聞いてよくわかったのは、「危機は発生する」という覚悟を持つこと。
だから、危機の起こる前に、危機が起こることを前提に十分な準備をすること。そして、危機が現実になってしまったら、損害を最小限に食い止めるように努力すること。
伸栄学習会でも、一部は準備している。しかし、すべてではない。今日、早速、スタッフミーティングを開いて話し合った。
危機は起こらないに越したことはない。でも、事前準備は絶対に必要。改めて、このことを認識できたのは大きな収穫だった。
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