文京区で開かれた「私学と学習塾の相談会」に若いスタッフと一緒に出た。
この相談会はある教育出版社が年に数回行っているもので、私学の先生と個別に話のできる貴重な機会だ。
不思議なことにこの相談会、さほど多くの来場者がない。だから、あまり時間の制約を気にしないでじっくり話ができる。塾にとってはありがたい会だ。
今日もいくつかの学校の方と話ができて、貴重な情報をいただいた。
その中で一番印象に残ったのが立教池袋中学高校。3年前に高校募集を始めたこの学校については、実はよくわかならいことがいろいろあった。
特に入学試験。
中学第2回目と高校入試では「自己アピール」が課せられている。これまで、伸栄学習会から受験した生徒もいないこともあり、恥ずかしながら「すこし変わっている入試」という認識しか持っていなかった。
いろいろ話を聞く中で理解できたのは、同校の教育理念には「テーマを持って真理を探究する」があり、それに即した入試だということ。
即ち、入学後にどんなテーマを持って学ぶかを問う入試で、中学入試では7分間、高校入試では10分間が割り当てられているそうだ。そのうち、半分くらいの時間を自己アピールに、残りの時間を質疑応答に使うとのこと。
中学入試では、学力試験(2科)で全体のおよそ半数を足切りにして、残りの受験生について、試験の得点と自己アピールで総合的に判定するそうだ。
高校入試では、英語のテストと中学校の活動実績、それに自己アピールの結果を総合的に勘案するとのこと。
活動実績も重要な要素で、県大会優勝、関東大会・全国大会出場、あるいは英検2級レベルが要求される。その意味では、何らかの「特技」が求められるが、これをクリアしている生徒には有利な仕組みではないだろうか。
ペーパーテストだけに頼らない入試は面白い。チャンスがあれば、この入試指導をしたいと感じた。
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