ある塾団体が千葉県内3校の私立高校をお招きして研修会を開いた。せっかくの機会ゆえ、スタッフ全員で出かけて話を聞いた。
トップは千葉商大付属高校。順調に受験生が集まっていて、その結果、C推薦(自己推薦)の倍率が2倍に達したとのこと。成績規準に満たない受験生にとっては厳しい高校のよう。
商業科には簿記のベテラン教員が配置されていて、今年は日商簿記1級にチャレンジする生徒がいるとのこと。
ちなみに、日商簿記1級に合格するためには、教員のレベルがかなり高くないと難しいという話は他の学校からもよく聞く。
1級に合格すれば、MARCHレベルはほぼ合格が確約、国公立大学も夢ではなくなる。商業科の生徒にとっては、「最高の勲章」の1つと言われる。
2番目は千葉敬愛高校。四街道にある高校で残念ながら通学圏の高校ではない。ただ、それだけに、これまでじっくり話を聞いたことがなかったので興味深かった。
昨年度の入試が不調だったこともあり、入試の仕組みを変えるとのこと。特に前期試験の集まりが悪かったので、成績規準を9教科36から34へ2ポイント下げる方針との由。
駿台予備校とのつき合いも長く、土曜日に同予備校の先生を学校に招いて、希望者に安価で講習を受けさせているとのこと。
予備校をタイアップしている高校は多いが、同校が草分けの1つだったのは初耳だった。
ラストは東海大望洋。近くにある東海大浦安より入りやすいので、これまで何人か同校を受験した生徒がいたが、やはり、浦安・行徳からは遠い。
定員割れが続いているので、授業料を減額すると同時に、駅から無料のスクールバスを走らせるとのこと。
これまで同校の授業料は「高い」と言われてきたが、これにより他の私学より実質的に「安く」なるとのこと。学費を帯グラフにした資料が示されたが、説得力を感じた。
このような比較的少人数の場で話を聞くと、今まで見えなかったものが見えてくる。貴重な一日だった。
コメントを残す