知り合いの塾長にご足労願い、当学習会のスタッフに教務研修を行っていただいた。
その方はご自身の授業を「問答法」によって進めている。この日は、その「問答法」について講義&模擬授業を行っていただいた。
「問答法」とは、ソクラテスがアテネの人々と行った会話の手法で、気づきによって真理に近づかせる手法である。この塾長は、これを授業に応用して日々実践されている。
一口で言えば、教師から生徒への一方的な知識の伝達を行うのではなく、生徒自身の持っている頭脳の回路に新しい知識を組み入れる指導である。
多くの先生は教え込みたがるが、これを避け、生徒との自然な会話の中で、生徒自身の気づきによって知識を習得するものである。従って、授業の主役は生徒であり、教師は黒子となる。
そして、教師はできるだけ「教える」ことを避け、「質問」に徹する。
この日、かなり長時間にわたって、当学習会のスタッフの模擬授業にお付き合いいただいた。しかし、やはり、奥の深さを改めて感じた。
問答法を実践するには、相当レベルの教務知識がまずもって必要。イメージとしては、台本なしに1年分の授業を展開する知識が不可欠。
その上で相当高いレベルのコミュニケーション力が求められる。質問のくり返しで、相手に気づきを与えるためにはコーチング技術も必要。
ただ、おかげを持って、「問答法」についての具体的なイメージがはっきりした。スタッフ個々人の努力はもちろん必要だが、塾全体としても研修プランを計画にする必要性を感じた。
ローマ人の物語
塩野七生
を最近は読んでいます。
長編のローマ史で、15冊あって、
一冊が300ページぐらいあります。
歴史がなぜか30歳を超えてから好きになりました。人生は後30年が残っているだけなので、名著や歴史を読んで生きたいと思ってます。
さて、ギリシャですが、
数学の原点はギリシャなので、その教育方法を真似するのもよいと思います。
コメントありがとうございます。
ギリシャの教育法とは面白そうですね。
ところで、現在、伸栄学習会の指導に、ソクラテスの「問答法」を取り入れようとしています。
これって、nakanaさんのご指摘のギリシャと関係あるでしょうか……?