伸栄学習会では新型インフルエンザで学校が休校になった場合、FAX授業に切り替えることにしている。
ただ、これまで、FAXを使って個々の生徒に対する質問に応じたことはあるが、全員に対してFAX授業を展開した経験はない。
ふだんの授業では、「会話」を通じてコミュニケーションが行われる。ただ、FAXとなると様子はガラリと変わる。FAXを使って問題を送り、それへの答を送り返してもらえば授業が成立するとは到底思えない。
そんな不安もあり、今日、昔からの知り合いでFAX塾を30年以上運営している塾長に教えを請いにスタッフと一緒にお伺いした。
たいへん親切な方で、FAX授業の手法について、基本からていねいに教えていただくことができた。
やはり、FAX授業と通常の授業とは全く違うということがよく理解できた。通常の授業なら解説して問題を解いてもらい、わからなければ教えるという手法が通用する。
ところが、FAX授業の場合は、そもそも、生徒が授業に参加しないケースも想定される。塾での授業なら、だらけている生徒に対して直接注意をすることができるか、家にいる生徒に対しては注意をするにも限界がある。
それに、生徒がわからない場合、細かな説明をすることもできない。電話を使えばある程度可能だが、それにも限界がある。
その他、諸々のことを考えると、教材1つ取っても、通常の授業とFAX授業とは発想が根本から異なる。FAX授業を展開することは、それなりの準備が必要。
やはり専門家の意見はとても貴重。伸栄学習会の力だけでは、FAX授業の展開に限界があった、というか展開が不可能であったことがよくわかった。
ただ、この日、いろいろ教えをいただく中で、何をどうすればよいか見通しが立った。さっそく、今日から準備を開始。「いざ」という時に、対応できる自信もある程度ついた。
生徒への貸し出し用のFAX購入も進み、設定方法もだいたいわかった。授業の進め方の見通しも立った。
あってはならないことだが、万一の事態があっても、生徒の学習の中断は避けられそう。でも、お願いだから、「関東」には来ないで欲しい………
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