スタッフと一緒に2人である私立高校を訪れた。
非常に微妙な問題が起こり、それについて事情を聞くのが目的。その問題とは「特待取り消し」。
先日、卒業生のあるお母さまから、「3年間の特待という約束で入学したが、突然、取り消しになった」というご相談を受けた。実は、その高校を伸栄学習会がお勧めしたという経緯もあった。
お母さまのお話によると、何の前触れもなく、4月になって突然、特待打ち切りの手紙が届いたとのこと。
伸栄学習会からも、ほぼ毎年、どこかの高校に特待で入学している。一般的に、3年間の特待の場合、それが打ちきられるというケースはあまり(ほとんど)ない。
万一、打ち切りの場合、事前に何度も生徒や保護者にアラームが発せられる。それが、今回は、全くなかったとのこと。
ということは、保護者から見れば、入学時に3年間の授業料免除を約束しておきながら、それを一方的に破棄されたわけだから、詐欺にあったようなもの。
本日、その高校に出向いて、直接、話を聞いた。
その結果わかったことは、すべて、お母さまの仰っていた通りだったということ。学校内部の連絡が十分ではなく、担任や学年主任も含めて、一度も、特待取り消しについて注意はしていなかったそう。
学校側の話を集約すると次の通り。
「昨年、特待生について、学校内の成績がある一定基準以下になった場合、取り消しをする内規を作った。該当する生徒については、事前に(例えば、一学期や二学期終了時に)警告を発するように、学年主任や担任に指示した。ただし、その指示は徹底しなかった。」
「特待取り消しという重要な事態について、予め、生徒や保護者に警告を発しなかったのは学校の側のミス。お詫びするしかありません。」
この日の結論を上記の通り。
伸栄学習会からは、「当該の保護者に対して、納得をいただけるように願いたい」と申し入れて、学校を後にした。
伸栄学習会としても納得がいかない。
皆さんはどう思われますか………??
特待も3年間無条件で学費無料も結構めずらしいように思います。たいてい「特待生授業料等減免規程」があるので。
それでも入学時の契約事項に特待の取消条項がなくて、内規が入学してから後出来て、変更が現に一度も通知されていないことが証明できているなら、取消そのものが不当だということで、たとえ辞めても出るところ出るよという話に出来ますよね。
警告を発するように、学年主任や担任に指示した。ただし、その指示は徹底しなかったというのは、学校職員内部での話であり、それは全く理由にできない話だと考えます。
コメントありがとうございます。
法律には詳しくありませんが、ご指摘の通り、「出るところに出る」という選択肢もあるかと思います。ただ、現実問題となると、退学・再入学など難しい問題が多々あるように思います。
今回も、保護者の方は、このようなお考えはないようです。
塾をはじめて20数年になりますが、今回のようなケースははじめてで、どのように考えたらよいか苦慮しております。
貴重なご意見をいただきましたことを感謝いたします。
感情が表にたっていますが、状況を受けて「どうされたいのか」がやはり大事かと存じます。
また家庭側でも昨今の経済的事情によって支払が出来ない状況の中、他校の特待生の選択肢があったのに、3年無条件特待があったから選んだのにどうしてという場合と、そういうことは全く関係ない場合とでは、ご本人とご家庭の受ける損害度合が異なってきます。
また仮に百歩譲って移らなければならない場合でも、本人開拓で退学・再入学をする必要はないはずです。学校側にも瑕疵があるということで、責任を持って転入学をスムーズにさせる責務があるという主張も成り立ちます。
いずれにしても選択肢は広く考えられます。最終的には契約者であるご家庭が決めることですし、塾側はどういう立ち位置にするのかというのも責任者の考えによると思います。ただ自分のスタンスでは、こういう選択肢が考えられますという提示を示す支援までは行うことが多いです。
ごていねいなコメントありがとうございます。
いろいろ選択肢のあること、よく理解できました。
貴重なご意見をいただきましたこと深く感謝申し上げます。
ありがとうございます。