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 今日は塾が休み。久しぶりに家で一日過ごした。

 本を何冊か読んだが、その中で面白かったのが石井光太『絶対貧困』(光文社)。以前、新聞広告が目にとまりアマゾンで取り寄せていた本。

 「世界の半数の人たちが1日2ドル以下以下で暮らしている」「途上国でも都市住民の3人に1人はスラムに暮らしているというデータがある」……という書き出しで始まり、発展途上国の貧困問題について、すさまじいまでのリアルな事例が語られている。

 昔、タイに旅行したときに、バンコクのスラムを訪れたことがある。バラックが並ぶ中に学校らしきものがあり、その先生にスラムの生活について話を伺ったことがある。

 ふだんの私が見聞きする世界とは異なった世界が存在するのに驚いたが、改めて、この本を読んで、その背景も含めて理解できた。(理解できたような気がした)。

 貧困社会では「自然淘汰」が待ち受けていること、ストリートチルドレンの多くが、幼いうちに死亡してしまうという指摘には胸の詰まる思いがした。

 日本の社会でも「格差」が問題がなっている。階層が固定化が進んでいると多くの学者は指摘している。ただ、発展途上国ではこれとは次元の異なる格差が存在する。

 このような問題に対してどう考えて良いか、恥ずかしながら今の私には全くわからない。

 ただ、人間というか、教育というか、生き方というか何かひとつの視点が与えられたような気がした。

 ご関心のある方、ご一読をお勧めします。

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