ある塾団体の役員会が開かれたが、ここでの雑談でちょっと驚くべき話を耳にした。
「昨年の5月から1日も休んでいない」
「エッ、お正月も?」という私の質問に、「バカだね、お正月が一番忙しいんだ。」
塾長たちと休日の話をしたのは久しぶり。以前も、ある塾長から、「休みは年に数日。毎日、少なくても、朝9時から夜12時までは仕事に追われている」とか、「去年は3日も休んだよ」という話を聞いたことがある。
他の業界のことはよくわからない。一般的に、自営業者や零細企業の経営者の労働時間は長いといわれる。果たして、塾は全体の中でどんな位置づけになるのだろうか。
仕事を効率的にやれば時間は少なくて済む………というは常識。しかし、いくら効率的にやっても、終わらないものは終わらない。特に、子どもたちの仕事は、効率化したくても効率化できない部分が残るのは確か。
私がお付き合いしている塾長の中でも、「この人の塾はすばらしいな」と感じる人は長時間労働を行っているケースが多い。仕事が趣味のような人もたくさんいる。
そういえば、昼過ぎに出勤して、夜、早くサッサと仕事を終えていた塾長の中には、すでに廃業してしまった人もけっこういる。
「オマエはどうなの?」と聞かれるとちょっとつらい。
土曜日は通常授業を行っている。日曜日も半分くらい仕事か勉強会に出ている。でも、年に何回か、まとめて休みをとって遊んでいる。それに、スタッフに仕事を任せて、オペラや野球観戦などに出かけることもある。
ありがたいことです。感謝しています………
だから、エネルギッシュな塾長に囲まれると肩身が狭い。生徒・保護者の立場に立てば、「もっと働けよ!」と言われそう。でも、まぁ、お許し下さい。
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