「ウチの先生、授業でウソをつくんですよ………」
高校生の女の子がうれしそうに話しかけてくる。
「エッ、どういうこと??」
「ちょっと、これを見て下さい。」と物理のプリントを取り出す。見ると、乾電池に豆電球がつながった絵。同じ絵が上下に2つ。そして、そのヨコに設問。
ア.上の方が明るい イ.下の方が明るい
正解はどっち???
その生徒によると、授業でよくこんな冗談が飛び出すのだそうだ。本人曰く、「この先生、どこまで本当で、どこまでウソなのかわからないんです。物理がわかなくなったのは、このためなんです………」
いや、そうではないだろう。彼女は中学の時から理科は得意ではない。
でも、楽しそうな授業。彼女の表情がそれを物語っている。
それに、かなり高度な話術が必要そう。1つ間違えると、本当に生徒を混乱させてしまう。ギリギリのところで生徒とのやりとりを楽しむのも教師冥利?
ところで、本人がぼそり。「明日、その物理の試験があるんです。」
いやぁ、困った!
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