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 久しぶりに映画を見た。


 何の知識もなく、たまたま時間がピッタリだったので映画館に入った。上映されたのは『休暇』。


 死刑囚と刑務官を描いたもので、とても「重い」内容だった。


 時間つぶしのつもりだったが、外に出たときにはズシリとくる何かを背負ってしまった。


 刑務所内の極限の生活、死、執行を担当する刑務官………すべてが私にとって非日常のもの。


 ただ、親鸞の言葉に従えば、機縁があれば私も囚人にならないとも限らない。それに、人間誰もいずれは死を迎える。ならば、この映画の主題は非日常であるが、遠いある日の現実を投影したものかもしれない。


 「重さ」の原因はここにあるのか?


 まだ、よく自分の中で消化できない。でも、よい映画に出会った偶然に感謝している。 

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