韓国について、もう1つ。
現在、李明博(イ・ミョンバク)大統領が苦境に立たされている。米国産牛肉輸入問題をめぐる混乱の責任を取り全閣僚が辞任したのは報道の通りだ。
ソウル市内では6月6日(金)から街頭集会が開かれている。私がソウルに着いたのが6月7日。せっかくの機会なので、6月7日と9日に集会を見に行った。
ホテルで場所を聞いて出向いたが、「くれぐれも注意してください」と何度も念を押された。
遠い昔、学生運動華やかなころ、東京でもあちこちでデモや集会が開かれた。火炎瓶や催涙弾が飛び交い、殺気だった雰囲気をよく覚えている。
ソウルでも同じかと思い、こわごわと集会い近づいた。でも、何か違う。歌が聞こる。恋人同士が嬉しそうに寄り添っている。それに、親に手を引かれた子どももたくさんいる。
昔の日本とは大違い。荒れ狂っている人なんかほとんどいない。警察隊の車の上で、一人の男が機動隊員とやり合っている。が、機動隊は全く手を出さない。
「イ・ミョンバクやめろ(もちろん韓国語で)」と大声を出しながら、市民が行進する。ただ、見た目には平和そのもの。若い人がもちろん多いが、乳母車に乗った赤ん坊も老人も交じっている。
フト見ると、「2mb OUT」と書かれたプラカードやT-シャツを着ている人がいる。
なんのこと………???
道行く人にたずねれば、2mbとは2メガバイトに非ず。イ・ミョンバクのこととの由。(2はイ、mはミョン、bはバク)
いつのころからか、日本では集会がなくなってしまった。市民レベルで政治にモノ申すことがなくなった。果たして、これって、よいことなのか?
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