カア~~タ、カア~~タ、カ~タ、カ~タ、カタ、カタ、カタカタ、カタカタ、カタカタカタカタ………
数日前から、私の車の左サイドから妙な音が聞こえてくる。小さな音なので、無視しようと思えば無視できないことはない。でも、一度気になると、とても気になる。
車を走らせた直後は音が間遠、スピードが上がると間隔が狭まる。カ~タ、カ~タ、カタ、カタ、カタカタ、カタカタ
明らかにタイヤと関連がある。何度もタイヤを点検。でも、何も接触していない。なぜだろう………??
原因がサッパリつかめない。
事故につながる可能性はない。気にはなるが、わざわざ修理工場に持ち込むのもメンドウ………と何日か放置してきた。
そんな、今朝、家を出るとガソリンがない。ガソリンスタンドに寄った際に、ついでに聞いてみた。
すると、若いお兄さんが、「わかりました。ちょっと、そこらを走らせてください」。スタンドの中を一周。すると、「原因はタイヤですね。ジャッキで上げてみましょう。」という。
車を持ち上げて、タイヤを点検。
「原因はこれですよ。」とタイヤのある箇所を指す。
そこには、金属の丸い輪がついている。その金属なら、私も点検したときに気付いていた。
「パンクの修理の跡でしょう。」
「ハハハ、クギが刺さっているのですよ」と、ペンチで抜く。それは、クギというより、直系5ミリ近くのボルト。
「タイヤの修理に金属なんか使いませんよ。」と言って、何やら、妙な細いゴムを差し込む。これで修理完了。
あっけない幕切れだった。
………たわいのない話と言えばそれまで。でも、これって、何か大切なことを暗示しているような気がする。
原因はタイヤ。予想がついていた。金属がついているのも気付いていた。ただ、それを「修理の跡」と決めつけていた。何の根拠もなく。
「決めつけ」ってコワイ。
ひょっとしたら、他のことで、何か、決めつけていることはないか。判断を誤らせていることはないか。
タイヤなら被害も少ない。でも、もっと、大切なことだったら………
わが身を振り返る機会を与えてくれたボルトに感謝すべきか。
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