自由学園で行われた「食の学び一貫教育」というイベントに参加した。
西武線のひばりヶ丘駅から徒歩10分。自由学園は広大な緑の敷地の中で、幼稚園から大学までの一貫教育を行っている。教育内容は一言で表現するのが不可能なくらいユニーク。実は私もその全貌を捉えているわけではない。
この日は、自由学園が3年間にわたって取り組んできた「食の学び」の発表会。生徒の保護者を中心に多数の方が集まっていた。
自由学園を訪問したのはこれで2度目。前回は、田んぼや畑、養豚場などを見ないままだったので、「食」に関連するこれらの施設をていねいに見学させていただいた。
それに、子どもを通わせている保護者の方から、直接、お話を伺えたのは大きな収穫だった。
あるお母さまは、「子どもを自由学園に通わせて、私自身もすごく成長した。わが子を育てるためには、わが子だけの成長を願うのではなく、学園全体の子どもたちが、わが子同様に育つことを願わなければならない………ということを学んだ」とおっしゃっていた。
わが子だけではなく、すべての子どもの成長を願うというのは理屈ではわかる。でも、これを確信として感じることは案外難しいことかと思う。
この方は「自分自身の成長」とおっしゃっていたが、このような学びを提供する自由学園の教育力に改めて敬意を感じた一日だった。
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