長男、次男を連れてボクシングを見に行った。
スポーツ観戦は大好き。でも、その中でもボクシングは好きだ。原始的だし、ふだん自分の中に秘めている「野性」が目覚めるからだろうか。
一昔前と違い、最近はテレビで滅多にボクシング中継がない。世界タイトル戦だって中継されないことがある。たまにある中継は、必ず、録画することにしている。テレビはキライだがボクシングは別だ。
今回も、後楽園ホールの雰囲気は異様に感じた。
コワイお兄さんやコワイおじさんがたくさんいる。野球観戦なら自由に振る舞える。でも、ボクシングでは声を出すのもはばかれる。小さくなって行儀よく観戦した。
試合中にお弁当を食べたり、飲み物を飲んでいる人もほとんどいない。 はじめて行ったときは飲食禁止かと思った。お腹がすいたので弁当を食べたが、味がよくわからなかった。
試合には興奮した。頭の中が「カー」とし放し。
メインイベントより、むしろプロになり立ての前座の方が面白い。まるでケンカ。テクニックよりも「この野郎!」という気迫が伝わってくる。
7試合が終わったときは、もう、グッタリ。目もうつろ。まるで、自分がパンチを浴びたよう。
ふと、気付けば、会場にはけっこう若い女性がいる。亀田のおかげでボクシングが見直されているのか。亀田は好きになれないが、それなら歓迎。ひょっとしたら、将来は「コワイところ」ではなくなるかもしれない。
僕はプロの格闘技でボクシングが一番好きです。
それは、チャンピョンも次の挑戦者のために翌日から減量とトレーニングをしなくてはならないのです。
チャンピョンこそ首を狙われているので鍛え続けなくてはならないのです。
チャンピョンになって高額なファイトマネーを持っても道楽はできないらしいです。旨い酒や肉などは満喫できないらしいです。
これこそ、プロのファイターの生き方だと僕は思いました。普通ではできないですね。
減量も行き過ぎると、スタミナが出ないし、疲れやすくなるし、風邪を引きやすくなる。本当に調整は難しい。食欲を抑制するだけでは駄目みたいです。科学的な方法で減量します。
あまり知られていないかもしれませんが、本当に上手い同士のボクシングではノックアウトKOが無いのです。ダウンも出ないのが理想だという説があります。
上手同士は、決して踏み込んだ戦い方をしないのです。距離を取り、相手の隙を功名に探し続けての神経戦なのです。アッパーやブローが決まる試合は映画の中だけです。ロッキーの影響が強いですね。こんなアッパーやストレートをまともに食らったら死人が出ます(特にヘビー級)
ラウンドを重ねると、実力差が出てきます。お互いにダウンなしでやっていても審判が見れば実力の差はハッキリ分かるようです。
さて話し戻ってプロボクサーはトレーニングばかりやっている。試合の後も道楽は無し、これこそプロだと思います。
nakanoさんのおっしゃる「プロ」という言葉の重み、改めて噛みしめました。
「プロボクサーはトレーニングばかり、試合の後も道楽は無し。これこそプロ」というご指摘、確かに、プロの鑑ですね。
私自身も身を引き締めなければならないと強く感じ入りました。
厳しくも的確なコメント、感謝します。