出版社主催の「学習指導要領改訂」についてのセミナーに出た。
実はこのセミナーに出るかどうかだいぶ迷った。というのは、新しい学習指導要領の概要はだいたい把握しているつもりで、「出てもあまり意味がないか………」と思っていたからだった。
学習指導要領とは、文科省が小中高の学習内容を定めたガイドライン。今年、9年ぶりに改訂されることになっており、すでにその内容は「ゆとり脱却」としてマスコミでも報じられている。
知っているつもりの学習指導要領。しかし、このセミナー、とても有意義なものだった。
セミナーの冒頭、戦後の学習指導要領の変遷について説明があった。個々の内容は知っていたが、まとめて聞くことによって、戦後の教育史の流れがつかめたような気がした。振り子の針が、「ゆとり」と「詰め込み」を行き来しているのがよくわかった。
また、もう1点。今回の改訂の目玉の1つが「言語活動」にあるということ。
国語だけではなく、理科や社会や算数(数学)などにも、言語活動(読解力や表現力)を重視していくというものだ。教科書の作成もこの点に注力していくとのことだ。
実際の学校の授業がどのようになるかわからないが、もし、これが本格的に取り入れられれば、定期試験はもちろん入試の形態も変わっていくと思う。
行くかどうか迷った今日のセミナー、参加したのは正解だった。
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