静岡県を中心に教室展開している佐鳴予備校を訪問してお話を伺い、また、浜松市内にある教室を見学させていただいた。
大手塾の経営は伸栄学習会のような小規模塾とは全く違う。「子どもたちに良い授業をする」という点では一致している。でもその他の面ではほとんど違う。
水と油のような関係だが、大手塾の話を聞くととても勉強になる。
それは何かというと、一言で表現すれば、伸栄学習会としてこれから何をやればよいかが明確になるからだ。
伸栄学習会は教室をチェーン展開している塾ではない。浦安と行徳という東京に接しているベッドタウンにあるローカルな塾だ。しかも、個別指導(しかも3人の講師が指導するという少し変わった個別指導)をしている塾だ。
佐鳴予備校のように「あらゆる生徒」を対象にした塾ではない。
だから、佐鳴予備校のように、「あらゆる生徒」を想定して、あらゆる生徒に満足を与えられるような体制を築き上げる必要はない。そうではなく、伸栄学習会は伸栄学習会を求めている人だけに対して、他の塾では決してできない教育を提供していけばよい。
大手塾は教育の中身からシステム、そして営業に至るまで多くの面において、ある一定水準以上をクリアしている。たから大手塾に成長した。従って、とてもバランスがよい。
それに対して、伸栄学習会はすべての面をクリアした塾ではなく、その中のある部分についてのみ圧倒している塾だ。
どちらが優れているという問題ではなく、百貨店と専門店の違いのようなものだと思う。
だから、専門店は専門店としての役割を果たすべきだ。百貨店のマネをする必要はない。でも、百貨店の実情を知ることはとても勉強になる。なぜならば、どの点で劣っていてどの点で優れているのか比較して明確にすることができるからだ。
佐鳴予備校を訪問して、やはり、圧倒的に負けているのはマーケティングをはじめてする営業面だ。これだけは、残念ながら逆立ちしてもかなわない。
しかし、教育面、とりわけ細かなケアの必要な子どもに対する指導では話は別。、大手塾では決して伸栄学習会のような体制は取れない。
これらのことを改めて認識することができた。とても充実した一日だった。
コメントを残す