日ごろ「やりたい」ことを実行できるのは気持ちがいい。
ふだんの生活では、まとまった時間を確保するのは難しい。
例えば、ピアノ。上達はとうの昔に諦めている。でも、夢のような「大きな目標」がある。それは、「ゴールドベルグ変奏曲」。バッハのこの大曲を、自分の指で「音を出す」こと。
ふだんは、朝、30分くらい練習できれば上出来。日曜日も何だかんだと用事が入る。だから、3時間とか4時間まとまった練習する機会はあまりない。
でも、ここ数日、かなりまとまった時間、ピアノに向かっている。ただ、改めて自分の力不足を認識。世の中には、自分の「できること」と「できないこと」が厳に存在することを改めて教えられている。
しかし、幸いなことに、「できない」からといって誰に非難されるわけでもない。自分の至らなさを直視するのは気持ちがいい……」と思って開き直っている。
もう1つ、これは仕事のこと。塾の役割について考え直している。
日ごろは、やはり、どうしても目先のことに考えが集中しがちだ。長い目で、塾はどうあるべきかについて、なかなか考えが及ばない。
日常業務から解放され、時間無制限で考えを巡らすと、やはり気付きがある。
例えば、「お客さん」について。
塾にとって「お客さん」は、現在の「子ども」だけではない。大人になったときの彼ら彼女らが本当の「お客さん」だ。だから、私たちの目は、いまの「子ども」だけではなく、大人になったときの彼ら彼女らに注がれなければならない。
子どもの意に添わない提案をしなければならないのも、厳しく接しなければならないのも、理由はここにある。
今の子どもを満足させるだけは不足だ。本当の「顧客満足」を高めるためには、まだまだやらなければならないことがたくさんある。
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