昨日の広島の続き。
実は、以前から一度行きたいと思っていた江田島の「旧海軍兵学校」を見学した。
広島港から船とバスで約30分。もっと辺鄙なところと思っていたが、案外行きやすい場所だった。
今でも海上自衛隊が教育訓練の場所として使っていて、敷地内の施設を隊員の方が案内してくれる。その方の話術が巧みで、話を聞くだけでも十分価値があった。
しかも、無料!
改めて驚いたのは、施設を作るのにとてつもないお金が投じられたということ。例えば、長さ100メートルの赤レンガの建物がある。そこには無数のレンガが使われている。それらはすべてイギリスから、1つ1つを油紙で包んで、軍艦で輸送されたそうだ。
そのレンガ1個の値段、何と、当時の一般の人の1ヶ月分の給料と同額だったとのこと。いったい、いくらかかったの………??
とにかく施設が「キレイ」。「理想の教育環境」と言っても過言ではないと思う。
ところで、最後に案内されたのが「教育参考館」。
何と、そこには、特攻隊員たちの遺書が陳列されている。むかし、『きけわだつみの声』などで、特攻隊員の文章は読んだことがある。でも、実物を前にするとまったく違う。
いま、私は特攻隊員の父の年令になった。本人、そしてその親たちを思うと胸が詰まる。
この気持ち、言葉にするのは難しい。
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