昨年11月から今年の3月にかけて、朝日新聞の東京版に「塾をのぞけば」というコラムが連載されたそうだ。記事は千葉版には載らなかったので、実はどんな内容だったのかよく知らなかった。
このコラムには知り合いの塾もたくさん紹介されたそうで、今日はその関係から、記事を書いた記者をお呼びして、取材にまつわるよもやま話を伺った。
大手塾のウラ話から公立中学の進路指導の実態まで広い範囲に話が及んだ。面白いエピソードもたくさんあった。ただ、この中で、一番興味を感じたのは「中学受験」と「高校受験」の違い。
同じ記事でも、高校受験と中学受験では読者の反応がまるで違うそうだ。中学受験の記事では高い反応があるが、高校受験ではほとんどないそうだ。
確かに、週刊誌の教育特集では中学受験ものばかり。高校受験が取り上げられことはない。
記者は“高校受験は「地場産業」で地域密着型。中学受験はエリアが広くその反対。”と表現していた。中学受験と高校受験では記者の目にも、まるで別の世界に映っているようだ。
塾から見ても、高校受験と中学受験はあらゆる意味でまったく違う。
子どもの数が減り受験圧力は弱まっている。ただ、中学受験だけは過熱化が続いている。「高校受験と中学受験は別」というより、「中学受験がすこしヘン」と考えた方がわかりやすいのではないだろうか。
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