船橋東高校は入試の偏差値が60強。私が塾を始めたころは国府台高校の少し下だったが、いつの間にか肩を並べ、今では完全に追い抜いた高校だ。このレベルの高校は割に少なく、浦安・行徳地区からも通学者が多い。
同校を訪問するのはこれで3回目。教頭先生の話によると、「素直な子が多く、反面、自主自律の十分ではない子が多い」とのことだった。恐らく、この感覚は、多くの保護者が抱いている感覚と同じではないかと思う。
船橋市内では、県立船橋、薬園台に続く高校で「最後の進学校」という位置付けだそうだ。「現状の進学実績にはては満足しておらずもっと上を目指したい。ただ、すでに、楽しい学校生活を送れる高校としてのイメージが定着しており、厳しい現実にある」とのことだった。
千葉県の進学校は、「合格実績」に課題を有しているところが多い。船橋東高校も例外ではない。実際問題、多くの上位校の生徒は、部活や文化祭などの行事に多大なエネルギーを注いでいて、校風としても定着している。生徒にとっても、勉強より、部活や行事の方がラクだし楽しいというのが正直か気持ちだろうと思う。
すでに定着した校風を変えるのは簡単ではない。親の期待(もっと、勉強を!)とも必ずしもベクトルが一致していない。勉強するのはあくまでも「本人」とはいえ難しい課題だろうと思う。高校の責任者の悩みは尽きないのではないかと思う。
コメントを残す