講師との定例ミーティングを行った。今日のテーマは「個別指導の指導システムの改良について」だ。
当学習会では「プロ講師の個別指導」を進めていて、生徒一人ひとりに対して、プロ講師が個別指導しているのが最大の特長だ。アルバイトの大学生では決してできない指導が、当学習会の「売り物」である。
しかし、実は、当学習会にはもう1つの「売り物」がある。それは、生徒一人ひとりに対するきめ細かな学習管理だ。宿題のチェックから始まり、ノートの使い方、問題演習の進め方等など勉強に関わる1つ1つの「動作や作業」をきめ細かく見ている。
これらの指導は、プロ講師が直接指導する個別指導ではないと実行するのが困難だと思う。
クラス授業の場合、授業中の先生のエネルギーの大半はプレゼンテーション(教科の説明)に使われてしまうし、大学生の先生の個別指導の場合、先生自体がこれらの「動作・作業」能力を持っていない場合が多いからだ。
ただ、「きめ細かな管理」というと、一般の方(多くの場合、生徒の母親)には、「どの塾でも当たり前のようにやっている」と捉えられがちだ。だから、表だってこれらのことをPRしたり、広告に使ったりはしないことにしている。
子どもたちの「動作や作業」能力は、実は、「成績」と密接な相関関係がある。成績の良い子は例外なくしっかりできているし、成績不振者は苦手だ。
だから、成績をアップさせるためには、これらの「動作や作業」能力をしっかり身につけてさせることがら始めなければならない。ある意味で、勉強を教えたり、わからせたりするよりも、これらの能力を身につけさせた方が効率的なことが多い。(というより、れらの能力の低い子は、いくら勉強を教えてもこ成果にあらわれづらい)
ところが、これらを指導を徹底しようとした場合、講師一人ひとりの個人プレーや個々の判断に任せたのでは全体がバラバラになってしまう。ふつうの教科指導より何倍も講師間の連携が重要になってくる。
従って、全体の管理システムをしっかり作って、講師一人ひとりに細かな点も含めて徹底していかなければならない。本日の定例ミーティングの目的はこの点にあった。
ミーティングを始めると、「あっ」という間に3時間半が経過。当初、予定していた内容の半分しか消化できず。残りは2週間後に延長戦をすることに決定。
それにしても、この種のミーティングでは本当に頭を使う。いやはや、もう、グッタリ。
→大人の社会の仕事もおんなじですね。(森羅万象とでも言うんでしょうか。)
仕事で評価される人は、基本動作の精度がとにかく高い、(当たり前の挨拶、名刺交換、日報の記入、上司への連絡など)そして奇策を絶対に使わない。アイデアや事業ビジョンなど経営学書に書いてあることは絵に描いた餅でハッキリ言って実務経験無い人が考え出した学問体系ですね。毎日着実に業務をこなす人は珍しい、簡単な決まったことを繰り返すのは飽きる。誰だってやりたくない、ホームランを狙いたい。
僕も今思えば、義務教育中にもっと基本動作(つまり基礎学習、読み書きソロバン)の精度を高めておけばよかったと思います。大人になったらへんてこりんなプライドがあって、なかなか基本を充実させることができない。文字が汚い、漢字が読めない、暗算で間違えるなどの社会人が多いことがその証拠ですね。
コメントありがとうございます。
「大人の社会の仕事もおんなじですね。」ということ、重く受け止めさせていただきます。
教育の目的は「コンテンツ(勉強の中身、例えば二次方程式の解き方)」を修得するだけではなくて「スキル(効果的な学び方を学ぶことなど)」にあると言われます。
nakanoさんのおっしゃっていることは、これに関連することと理解しました。
でも、よく、「学校の勉強なんか大人になったら役に立たない」という議論がありますが、nakanoさんのコメントはこれに一石を投じる貴重なご意見だと思います。