三回表、二死ランナー一塁。巨人のイ=スンヨプの当たりは、ロッテファンで埋まっているライトスタンド中段へ。喜びに沸き返るレフトスタンド、こちらのライトスタンドでは、「返せ、返せ」と大合唱。
野球観戦で見られるいつもの風景。敵の選手のホームランボールは“汚らわしい”。だから、グラウンドに返してしまえということだ。キャッチしても
持ち帰るのに「勇気」がいる。結局、この人、しばらくたって、グラウンドにボールを投げ返す。スタンド全体に、「いいぞ、いいぞ」が響き渡る。ボールはラ
イトのボールボーイの手に渡った。
試合が再開。ところが、ロッテのピッチャー渡辺はランナーのいない三塁へ送球。審判がアウトを宣告、ロッテの選手がダッグアウトに引き下がる。となりにいたロッテのユニフォームを着たオニイサンが、「三塁今江のファインプレーですね」と話しかける。
なんのこっちゃぁ………??
やがて、スコアボードに刻まれた巨人の得点が2から1へ。そして、しばらくすると、1から0へ。主審の説明で、一塁ランナーの小関が三塁ベースを踏まなかったことを説明。ようやく、これで、事態を理解する。
この日の巨人は、終盤で三盗に失敗するなど奇妙なシーンが目立った。ロッテが3対2で辛勝。一緒に観戦した長男が、「もしこれが逆だったら、しばらく野球なんか見たくなくなるよね。」とニコニコ顔。幻のホームラン劇(それもニックキ巨人の)に立ち会えて私も大満足。
でも、この日、一番後悔しているのは小関ではなく、あのホームランボールをキャッチした人ではないだろうか。
もし、あのボールを持ち帰れたら、みんなに「このボールは前代未聞の幻のホームランボールなんだぞ」と自慢できただろう。末代まで受け継がれた家宝を失って、今は心から悔やんでいるに違いない。
こんにちは。ネットサーフィンをしておりましたら、懐かしい思い出なのでコメントさせていただきました。
> でも、この日、一番後悔しているのは小関ではなく、あのホームランボールをキャッチした人ではないだろうか。
もし、あのボールを持ち帰れたら、みんなに「このボールは前代未聞の幻のホームランボールなんだぞ」と自慢できただろう。末代まで受け継がれた家宝を失って、今は心から悔やんでいるに違いない。
<私があの時、幻のホームランボールをキャッチしました者です。幻のボールをキャッチしました後、すぐに隠したのですが外野常連に顔がわれておりましたので、すぐ見つかり泣く泣くその場の空気でリリースすることになりました(;_;)悔やみましたね。
しかし、その後つきも出てきまして!!!翌年は、今江選手のシーズン1号(東京ドーム)、2010年には金泰均選手(韓国・日本通産100号)のホームランボールをキャッチすることができました。
あれから、モヤモヤと・・・9年たちましたが、このブログにたどりつけまして今は懐かしく嬉しい気持ちになりました。
長々と失礼いたしました。ありがとうございます。