久しぶりに成田山(新勝寺)に行った。「お正月でもないのに、お寺になんか何のために行くの?」と聞かれそうだが、実は、成田山はとても好きなところだ。声明(お経)が聴けるからだ。
私は、声明が大好きだ。熱心な信徒には叱られそうだが、「音楽」としてとてもすばらしいと思う。教会で聴く賛美歌やオペラやリート(歌曲)も美しいが、声明もすばらしい。発声方法など詳しいことは知らないが、中国の京劇など東洋音楽の肉声には、西洋音楽にはない魅力があると思う。
成田山では、10名近い僧侶が出演する。この“合唱”に、太鼓のリズムが小気味よくのった声明を聴かせてくれる。この躍動感にいつも感動する。
声明というとお葬式が連想されるが、本来、仏教は死者のためだけのものではないと言われる。いつの日か、自宅近くのお寺でも声明が聴けるようになれば………と思う。
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