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学習塾・私学・出版社の方などが集まる研究会で、私立高校の推薦基準について勉強会が開かれた。

私立高校の入試では、一部の難関校を別にすれば「推薦」は絶対に外すことができない。一般入試より推薦の方がよほど大切なのが実情。

ただ、この推薦制度は、各高校が毎年改定していて個々の実情をウオッチしていくのがたいへん。まして、全体を鳥瞰することはもっと難しい。

この日の勉強会では、専門家が詳しく解説してくれてとても参考になった。

ところで、この日、一番の驚きは小池知事による東京の私立高校無償化の影響について。

私立が無償化されて高校選択の幅が広がったのは喜ばしいこと。ただし、実情はすこし違うよう。

高校無償化によって一番動きが激しかったのは、成績下位層。

多くの生徒が都立高校を敬遠して、この結果、下位の都立高校が定員割れに。反対に、これらの生徒は、私立、特に単願推薦に向かった。

つまり、都立の入試を避けて、入試が実質的にない私立の単願を選択。しかも、推薦は12月に実質的に決まるので、早く決まりたい、というニーズにも合致した、というのが実情のよう。

データにもハッキリこのことが読み取れる。

これまでの様子を見る限り、この傾向は現中3にも引き継がれる見込み、とのこと。

入試を迂回して受験勉強をしない、合否の緊張感も避ける、という成績下位者が増えている現状をどう考えたらよいか。

とてもとても難しい問題と感じた。

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