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大きな話題を呼んでいる「大学入試改革」をテーマに保護者セミナーを開催した。

2020年からセンター試験(大学入試共通テスト)が変わり、これにより日本の教育全体が大きく変わると言われている。

これにより影響が及ぶのは高校1年生より下の年代。従って、セミナーの参加者もこの世代の子どもを持つ保護者が中心だった。

この改革は改めて説明しようとするとけっこう難しい。

その理由の1つは、現実と明らかに違う報道や広告が一番の原因。

当初、新テストは発展と基礎用の2種類をする、1点刻みの点数化を改めて段階評価をする、一発勝負を止めて複数回実施する、複数科目を組み合わせた合科目入試を行う、マーク式を止めて記述式にする………などが謳われた。

ところが、その大半が具体化に至らず、かろうじて限定的な記述式のみが導入されたに過ぎない。

従って現段階では、当初の構想は頓挫したと言っても過言ではない。

それにもかかわらず、「2020年から日本の教育は大きく変わる」的な広告や報道が今でもされている。

確かに、知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力や.主体的に学習に取り組む態度を養う、そのために大学入試から改革する、という理念は間違っていないと思う。

ただし、それが50万人が受験するセンター試験で実現が可能かどうかは別だし、実現できないにも係わらず、あたかも「変わる」と不安をあおるのはいかがなものかと感じている。

この日の保護者セミナーはそんなこんなで内容が盛りだくさんになってしまった。少しでもお役に立てていただけたら幸いと感じている。

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