先日、ある都内の商業施設にいたときのことです。
一瞬の停電があり、その後点灯はしたものの、機械の復旧ができないのか異音が響きます。
こういう異変があると私は即座に荷物をまとめ、同行者を守るようにいつでも走り出せる体勢を取ります。
こういう場合、ほとんどは何事もなく、避難の必要もないようです。
同行者の人から「大げさだ」と言われることもあります。
しかし、きょとんとして何かが起こるのを待っている人たちを見ると、本当に重大な事故の起きたときに大丈夫だろうかと心配になってしまうのです。
特に日本はこういう危機感が不足しているように思えます。
生徒たちにも望んでいることは似ています。
緊急時の避難だけでなく、普段から学力を養っておくのも、どんな状況でもたくましく生き延びる力につながると考えています。
定期テストも入試ももちろん重要であり、決して手を抜くことはありませんが、それが目的でもゴールでもありません。
そこで「学ぶ力、たくましく生き延びる力」が、その子の人生を強く、そして楽しくすることが目的です。
と、何かあるたびに、教育の在り方と結びつけてしまいます。