(1)速読とは何でしょうか?
速読とは、“文章に対する理解度や感覚などはそのままでいながら速く読む”技術です。
斜め読みや飛ばし読みとは異なります。
(2)なぜ、速読が必要なのでしょうか?
簡単に言えば、“ラクをして成績を上げるためです”。信じられないかもしれませんが本当です。速読をやれば、試験で高得点を取れるようになります。また、勉強の効率的を上げることができます。以下、ご説明します。
●試験で高得点が取れる。
試験の時間は限られています。その限られた時間の中で、「問題を読む」「考える」「解答を書く」という作業が必要になります。“時間切れで解答できなかった”、あるいは、“問題文を読み間違えた”という経験をお持ちの方は多いと思います。いずれも、もし、試験時間がもっとあったら避けられたはずです。もちろん試験時間は伸ばせません。しかし、速読によって問題文を速く読むことができれば、実質的に試験時間を延ばすことができます。
試験では“どれだけ知識があるか”ではなく、“どれだけ正解が書けたか”が問われています。そしてその中で“時間”は重要な要素になっています。ともすると、一生懸命に勉強すれば成績が上がると考えられがちです。しかし、正しくありません。いくら勉強しても、いくら知識をたたき込んでも、正解が書けなければ(試験時間を有効に活用できなければ)高い得点を取ることはできません。
例えば、大学入試のセンター試験を例にとってみます。センター試験の国語(現代文)で課せられる問題文の文字数は約18,000文字、これに割り当てられる時間は40分です。一方、平均的な日本人の読書スピード(文字を読むスピード)は1分間に400~600文字です。これを600文字として問題文の18,000を割ると、18,000÷600=30分となります。制限時間が40分で問題文を読むだけで30分がかかります。従って、平均的な日本人の読書スピードでは、いくら漢字や語句などを覚えても、いくらテクニックを磨いても成果を上げられないことをご理解いただけると思います。高得点を取るには、読書スピードが不可欠です。
●勉強をラクに進める。
人間の知識量は「処理速度×時間」で決まります。下表をご覧下さい。当学習会がタイアップしている新日本速読研究会が過去20年にわたって測定した数値です。平均的な日本人の読書スピードは1分間に400~600文字です。それに対して東大・早慶の合格者の読書スピードは1500文字です。このスピードの差が「学力の差」の要因となっています。
読書スピードが上がれば、時間当たりの情報摂取量が増えます。読書スピードが500文字/分の人と、1500文字/分の人を比較すれば、後者の方が同じ時間で、3倍の勉強を進めることができます。ですから、逆に言えば、500文字の人が1500文字の人に勝つには3倍の勉強時間が必要ということになります。
しかし現実はどうでしょうか。読書スピードが遅い人は、勉強に時間がかかり、くり返しの頻度も少なくなります。ですから、なかなか覚えられずに、勉強の効率も悪くなります。勉強のストレスもたまり勉強がイヤになります。一方、読書スピードの速い人は、くり返しを素早く何度もできます。ですからすぐに覚えられます。従って、勉強も苦にならずますます好きになります。
この結果、皮肉にも、読書スピードの遅い人の勉強時間は減りがちになり、反対に速い人の時間は増えます。“処理速度”で差がついている上に、“時間”でも差がつきます。その差は幾何級的にどんどん広がります。もはや、勉強のやり方を改善するという小手先では対処できなくなります。読書スピードの遅い人と、東大や早慶合格する人の本質的な差はここにあります。
日本人の読書速度分布図
(3)どんなトレーニングをするのでしょう?
トレーニングは簡単でラクです。週1回60分(週2回、各30分でも可)、コンピュータの画面をご覧いただくだけです。速読というと、特別な修行や瞑想が必要と誤解されがちですが違います。すべて受け身の姿勢でトレーニングを進めることができます。もちろん、どなたでも、年令や経験に関係なく進めることができます。
多くの方はトレーニングをスタートして3~6ヶ月くらいで、東大・早慶の読書スピードの1500文字に達することができます。また、毎回のトレーニングでもレベルが上がっているのが実感できます。
(4)視力回復にも効果あり。
「コンピュータの画面を見る」というと、目に良くないのではナイカとお考えになる方もいらっしゃるかと思います。しかし、事実は逆です。視力が悪くなる原因は、目の筋肉(眼筋)の運動不足にあります。この速読トレーニングは眼筋を鍛えます。その結果、眼筋の運動不足の解消につながり、視力の回復にも効果を上げることができます。
(5)個人的な感想。
伸栄学習会で速読トレーニングをやって、実は、いちばん「得」をした生徒は、
私ではないかと思っています。
私の個人的な体験をお話しします。
速読との出会い
速読の存在を知ったのはもう20年ほど前のことだ。1冊の本を“あっ”という間に読み切ってしまう技法に、「本当かな?」という半信半疑の気持ちと、「うらやましい!」というあごがれの混ざった複雑な気持ちになったのをよく覚えている。
それから、手引書を参考にトレーニングしたり、通信教育の教材を取り寄せて本腰を入れたこともあった。しかし、結局は長続きせずにモノにはならないでそのままになってしまった。
それ以来、速読ことはすっかり忘れていたが、10年ほど前、ある知り合いから、「伸栄学習会で速読システムを導入しないか」という誘いを受けた。早速、その説明を受けたが、当時はシステム導入に数百万円以上かかり(詳しい数字は忘れてしまった)、生徒からも月に数万円以上いただかないと採算が合わないシロモノだった。
こんなことがあり、速読には結局、縁がないのかと思っていた。しかし、3年ほど前、偶然に速読の大家の川村明宏先生に出会い、伸栄学習会で速読トレーニングを取り入れることになった。
速読の「一生徒」として
速読は、通常の教科指導とは異なり、私自身をはじめスタッフ全員が素人だ。このため、数ヶ月間、自分自身のトレーニングと指導法のトレーニングの研修を受けることになった。この研修のお陰で、それまで何となく抱いていた「胡散臭さ」が消え、本腰を入れて取り組もうという気持ちも固まった。
当学習会では、これまで、子どもも大人を含めて多くの方に速読トレーニングをやっていただいた。「読解力をアップしたい」「試験で良い点を取れるようになりたい」「たくさんの本を読めるようになりたい」………等など目的はさまざまだった。
ただ、速読の成果を最も実感できた「生徒」は、私自身ではないかと勝手に思っている。読書の仕方が根本的に変わり、日々の読書の中でそれを実感しているからだ。
いま、「読書の仕方が根本的に変わった」と言ったが、もう少し正確に言えば、「新しい読書の仕方を習得できた」というべきかと思う。
速読という「読み方」
誰もがみんな学校で読み方を習う。小学校の「国語」から始まり、膨大な時間を読解力の向上のために使っている。しかし、その読み方は、すべて「精読」であって、効率的に短い時間で大量の文字を読むというトレーニングは受けていない。だから、読書スピードという点から見れば、速い人も遅い人もいずれも自己流の読み方をしている。
「速読」とは、その人がこれまでにマスターしてきた読み方、これを「普通の読み方」とすれば、それに加えて、もう1つの別の新しい「読書技法」を追加することだと理解している。だから、ある本を手にしたときに、私は、この本を「普通の読み方」をするか「速読」をするかを決めてページを開くことにしている。
「速読」を選択すれば、普通の新刊書や新書類だと、だいたい30分から長くても1時間もあれば読み切ることができる。だから、電車に乗って出かけるときは、いつも2冊の本を持って出かけることにしている。ヒマな休みの日には、5~6冊読むのも全然苦痛ではない。
もちろん、あなたもマスターできる!
私は速読の「劣等生」だ。もともと強度の近視で(目の悪い人は上達が遅い)しかも自己流の悪い読み方も身に染みついている。師匠の川村先生の指導を受けるときに、「あなたは速読が上達しませんよ」とクギを刺されたが、正にその通りになっている。1冊の本を数分で読み切ってしまうレベルには全く達していないし、その見通しも立っていない。
そうはいっても、やはり速読には感謝している。書店や図書館に行って、本を買ったり借りたりするのに「ためらい」を感じることは全くなくなった。10冊や20冊くらいの本をためておいても、心理的な抵抗はぜんぜんない。本当にありがたいことだと思っている。
速読トレーニングの成果は人によって異なる。短期間でスゴイ成果を上げる人もいれば、私のような劣等生もいる。ただ、その成果のスピードは異なるが、誰でも成果を上げることができる(目に大きな障害のある方は難しいかもしれないが)。
もし、「やってみるか」という気持ちなったら、一度、無料レッスンにお越し下さい。速読の「一生徒」として、一人でも多くの方にこのすばらしさを実感いただきたいと思っています。
●コース
読解力向上 トレーニング
・小1~小3のトレーニング
⇒詳しくは『ワクワク読書コース』
・小4以上の方のトレーニング
⇒詳しくは『速読速聴コース』
・聞き取り問題
⇒詳しくは『聞き取り問題』
・速読トレーニングとは
⇒詳しくは『速読トレーニング』
・速聴トレーニングとは
⇒詳しくは『速聴トレーニング』
●伸栄学習会の授業に、ご関心をお持ちいただけましたでしょうか?
是非、無料「授業見学&体験レッスン」にお気軽にお越し下さい。
あるいは、「取りあえず話だけでも聞いてみて………」というのも大歓迎です。
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