2019年10月号……『速読・速聴 体験のお勧め』 講師/泉沢 賢司
学習塾の講師をしておりますと、よく「うちの子は読解力がなくて困っています。どうしたら読解力が身につきますか。」と質問されます。そんな質問に対しては、「読書速度を上げましょう。」と答えることにしています。
読解が苦手な子どもは、文章を読むスピードが遅いという傾向があります。テストなどになれば、読む時間も限られています。当然、その限られた時間内で内容を理解していかなければなりません。内容をきちんと理解するためには、1回読むより2回読んだ方がもちろんいいわけです。テストでキチンと正解しようと思えば3回、4回と読む必要も出てきます。
読書スピードが遅いとこれは無理です。
テスト直しをしている子どもたちからは、「ちゃんと読めばできたのに!」という声も少なくありません。そして、その通りなのです。読み直しさえすれば正解も増えるのです。
文章を早く読むことのメリットはテストだけではありません。高校生、大学生になれば、多くの資料を読みこんで論文を書く機会も増えてきます。社会に出てからも、仕事や研究で多くの文章を読まなければなりません。そして何よりも豊富な読書量は明らかに人生を豊かにします。
子どもの話にもどります。読解力を高めるためには、早く読めることともう一つ必要なことがあります。それは読んだ文章を適切にイメージできるかどうかです。例えば「佐藤君が学校に行きました。」という文があったときに、「サト、ウクンガガッ、コウニイ、キマシタ」と単に音声化しただけでは正確に捉えられたとはいえません。佐藤君がランドセルやカバンを持って道を歩き、学校に行く様子を頭の中でイメージできて初めて意味を持ちます。
そのイメージのトレーニングとして、伸栄学習会では読み聞かせを行っています。その読み聞かせはただ聞かせるのではなく、通常の2倍~5倍、それ以上のスピードで行います。速く文章を読むことで、速く正確にイメージしなければいけない状況を作り、脳の中で物語を再生させるわけです。
繰り返しますと、読解力を高めるには読書スピードを上げること、そして、通常よりも速いスピードでイメージ化する力を養っていく、これが有効な答えだと言えます。伸栄学習会では、その考えに基づいて速読・速聴を取り入れてきました。
速読・速聴は気軽に体験していただけます。一回の体験だけでもその効果を実感することができます。
無料体験会を随時 実施しています。お子様だけでなく、保護者様のご参加も大歓迎です!
読解力の向上をしたい方。是非ご参加ください。