講師 山内 雄司
伸栄学習会では、大学の「総合型・学校推薦型入試(旧AO入試・公募型推薦入試)」の対策に力を入れています。ご承知の通り、志望動機や自己分析、小論文、面接などが重視される入試で、就職試験に似た選抜方式と言えます。
今までこの入試で、慶應大学、立命館大学、東洋大学、防衛大学等など多くの大学に当学習会の生徒を送り出してきました。
この入試は大学や学部によって、必要な対策が大きく異なります。ですから、生徒が読む本は私も読み、ときにはその道の専門家を一緒に訪問して話を聞いてきました。
ところで、伸栄学習会グループでは、3年半前より通信制高校の運営を始めました。今年は3年間を共に過ごした生徒が初めて卒業します。こちちも大学進学を希望する生徒が多く、一般受験はもちろん、総合型・学校推薦型入試対策を行いました。
結果は、東京理科大、京都外語大、神田外語大、立正大学、二松学舎大学、大東文化大学などなどいろいろな大学に合格しました。これまでのノウハウが、そのまま生きた、という確信を持つことができました。
ところで、これらの総合型・学校推薦型入試対策」で最も大変なのは、生徒に将来のキャリアビジョンを持ってもらうことです。
世の中にどんな仕事があることを知ってもらい、その中で自分の進むべき道を選び、それを実現するためにはどんな勉強が必要なのか、そのためにこれからどうするか、などを模索することです。
ただ、ほとんどの生徒は世の中のことを知りません。それに、自分自身のことも知りません。世の中にどんな職業が存在するかを知り、自分の適性に照らして、その無数ともいえる職業の中から自分に合ったものを選択する、という経験もしていません。ですから、志望大学や志望学部を選ぶのに大変な苦労が必要になります。
「総合型・学校推薦型入試」では、志望理由が厳しく問われます。多くの受験生は、限られた時間の中で大慌てに調べますが、急造の知識では入試を勝ち抜くレベルに持っていくことが至難です。
実はこれまで、毎年、こんな苦労を生徒も私も行ってきました。
そんな中、たまたまあるコンピュータ会社と縁ができ、AIを活用して問題が解決できるのではないかとの話になりました。費用がかなりかさむので、政府の補助金も得て、昨年ようやくシステムの完成に至りました。私たちはこれを「ミッションナビ」と名付けました。
このミッションナビを使うと、これまで膨大な時間がかかった志望動機や自己分析、それに大学選びなどが、比較的短時間で一応の答えを導くことが可能となります。将来の進路など自分のキャリアを考える上で極めて有効かと思います。
このシステムは、大学受験生はもとより、中学生や小学生でも活用可能です。将来のキャリアビジョンを持ちたいという生徒には、是非とも活用いただきたいと考えております。
春期講習でもこのシステムを使ったコースを設けました。ぜひご利用ください。