2004年9月号……『特特入試』 塾長/青沼 隆
いよいよ受験生にとりましては、志望校を絞り込まなければならない時期になりました。多くの人は、第一志望だけではなく滑り止めの第二志望、第三志望などをお考えのことと思います。当学習会でも、これから、志望校選定のための面談などを頻繁に行っていきますが、一昔前、このような面談の時に、推薦入試をお勧めすると、「ウチの子は推薦されるような特別なことはしていませんよ」という返事がよくかえってきました。最近でこそ、このようなことをおっしゃる方はずいぶん減りましたが、今も昔も、もちろん推薦入試は“特別な成果を上げた子ども”のための入試ではありません。ある一定以上の成績があれば(この基準は学校毎で異なりますが)、誰でも受けることができる入試制度です。
推薦についての誤解は最近あまりなくなりましたが、今でも誤解されているのは“特待入試”ではないかと思います。特待入試についてご両親さまに提案しますと、「ウチの子がとんでもない」と謙遜(?)される方が多くいらっしゃいます。最近、社会的な景気動向もあってか、特待入試を新たに取り入れたり、あるいは制度を拡充する私立学校がとても増えてきました。当学習会のような小規模な塾でも、ほぼ毎年、誰かが特待で私立に入学しているのが実情です。ただし、特待で入学するには、「是非、特待で」というお考えをお持ちいただくことと、情報の入手が必要です。特に、「是非、特待で」というお考えをお持ちいただかないと、せっかくのチャンスや貴重な情報を取り逃がしてしまう可能性が高いと思います。
特待は多くの人に可能性があります。私立学校によって基準は異なりますが、通知表が“オール4”程度以上であれば何らかの可能性があります。特に、女子校の場合は可能性が広がります。また、入学後に、友だちや先生から差別されたり色眼鏡で見られたりするのではないかという心配もあるようですが、これまで、私たちが経験した限りでは全くないといってよいと思います。一部の学校では、特待生だけを集めたクラス編成を行っているケースもありますが(従ってこの場合は誰が特待生だかわかりますが)、多くの学校では、他の生徒には一切知らせないのがふつうです。中には、一般の先生にも知らせないというところもあります。従って、特待で入学した場合のデメリットはないのではないかと思います。むしろ逆に、少人数の特進クラスで指導を受けられるなどのメリットがあります。
学資の負担から見た場合、一口に“特待”といってもいろいろなケースがあります。保護者にとって一番ありがたいケースは、入学金、授業料、施設費など一切が無料になる制度です。この場合、学校に納付しなければならない費用は、制服代と修学旅行積立金などで、公立高校と同額あるいはそれよりも低くなる場合があります。入学金だけ免除という制度があります。この場合、高校3年間は他の生徒と同額を支払う必要があります。また、授業料や施設費の半額、あるいは、授業料だけ免除(施設費などは納付する)という制度もあります。この場合は、年間納付額の半額程度が免除になります。学校によって適用範囲が異なり、また、成績によって特待範囲が違う場合もあります。これらの点は、事前に詳しい情報を集める必要があるかと思います。さらに、授業料などが免除される場合、取りあえず1年次だけというケースが多いようです。ただし、この場合も、極端に成績が下がらなければ3年間継続というのがふつうです(もちろん学校によって異なりますが)。
特待入試の方法もさまざまですが、下表のパターンに大別されます。
専願(単願) | 併願(第二志望で可) | ||
内申書 | ① | ② | |
入学試験 | ③ | ④ |
まず、選考の方法として、上覧の中学の内申書(要するに通知表の成績)が使われる場合と、下欄のその高校の入学試験が使われる場合の2つに大別されます。どちらが使われるかは学校によって異なります。内申書の場合は、入試が実際に行われる前に特待合格が決まります。内申書の数値が11月末に出ますので、その時点で合否がわかるからです。ですから、このケースは、試験で決まる場合よりも受験生にとってのメリットは大きいと思います。入学試験の場合とは、実際に入試を受けて上位何%とか得点何点以上が特待で決まるという制度です。この場合は、試験を受けてみなければ特待で合格できるかどうかはわかりません。
内申書の場合も入学試験の場合も、単願の場合と併願の場合があります。受験生にとってメリットが大きいのは併願の場合です。この場合ならば、特待合格の権利を持って県立入試に臨めます。いずれにいたしましても、学校選びの際に、一度、特待のこともご検討いただけたらと思います。
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Ⅰ.「英検」について
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◆ 先にお知らせしましたとおり、10月16日(土)に英検が実施されます。受験される方は、9月18日(土)までにお申込下さい。
なお、当塾でお申し込みされた方は、2次試験対策を無料で行います。
英検実施要領
申込締切: 9月18日(土)
一次試験:10月16日(土)<当学習会で実施>
二次試験:11月14日(日)<他の会場となります>
◆ また、次の要領で英検対策講座を開講します。
英検対策講座
回数 :全10回(1回2時間)
日程 :自由に選択できます当学習会で実施>
受講料 :25,200円(税込)
申込締切:9月11日(土)
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Ⅱ.自転車について
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◆ 当塾には自転車で通っている方が多くおりますが、残念なことにたまに(年に1~2回)盗難、いたずらなどのトラブルが発生します。つきましては、次の点をご留意下さるようお願いします。
①鍵は短時間であっても必ずかけて下さい。(盗難事故の原因になります)
②だらしのない止め方をしないで下さい。(車などとの接触や近隣の方からの クレームの原 因になります。)
◆ なお、誠に恐縮ではありますが、万一トラブルが発生した場合、当学習会では責任を負いかねますのでご了承下さい。
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Ⅲ.月曜日の授業代替について
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◆ 暦の関係より、9/20(月~祝)の授業を代替します。月曜受講者は所定の用紙をご提出下さい。(他の祝日は対象外ですのでご了承下さい。また、クリスの英会話のスケジュールは先にお知らせの通りです。9/20は授業を行います)
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Ⅳ.テレホンイングリシュについて
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◆ 当塾では、「英語」を受講されている方を対象に、「テレホンイングリッシュ」レッスンを行っています。このレッスンは、毎週、外国人教師がご自宅に電話をして英会話ミニレッスンを行うものです。対象者は当学習会で英語を受講している人です。まだ、お申込していない方でレッスンを希望される方は、至急、当塾までお申し越し下さるようお願いします。(費用は無料です)
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Ⅴ.進学相談会について
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◆ 中学・高校・大学の進学相談会がこれから毎週のように開催されます。これらの相談会では、公私立の学校の入試・広報担当の先生と直接相談でき、パンフレットなどでは絶対にわからない情報を入手できる貴重な機会です。是非、参加いただきたいのですがせっかく参加されても、“敷居の高さ”を感じてか、多くの参加者が本当に質問したいことをできないまま会場を去ってしまうケースが多々あるようです。ついては、次の進学相談会には、当学習会の講師が生徒・保護者の皆さまと一緒に参加して、質問の仕方や情報の集め方を直接指導したいと考えます。中3受験生は必ず、その他の学年の方、保護者の方も奮って参加されますようご案内します。
★日時:9月19日(日) 12:00集合
★場所:ホテルサンガーデンららぽーと 1Fロビー
参加校など詳細はお子様にお渡ししましたパンフレットをご覧下さい。 お持ちでない方は、当学習会までご連絡下さい。
■ 今後の予定
9月
2日 塾の2学期授業スタート
11日 英検申込締切
19日 進学相談会
25日 模擬テスト(中3)
以 上