2017年10月号……『就労移行支援』 塾長/青沼 隆
伸栄学習会はこの9月から、南行徳で就労移行支援事業を開始しました。この事業は、障がい者を対象にパソコン・軽作業などの指導を行い就職に結びつける、というものです。対象年齢は18歳から64歳まで、障がいの内容は、身体・知的・精神・発達及び難病となっています。障害手帳をお持ちでない方も医師の診断などにより、市役所が認めた方はこの支援を受けることができます。
伸栄学習会では、8年前より求職者や、仕事への復帰を望んでいる主婦などを対象にした職業訓練事業を始めました。厚労省認可のもと、900名近い方の就職のお手伝いをしてきました。また、3年前から障がいを持つ児童の学習支援(放課後等デイサービス)を始めています。今回の就労移行支援事業への進出により、伸栄学習会は健常者・障がい者それぞれ、子どもと大人に対する教育サービスを行うことになります。
就労移行支援はスタートしたばかりです。従って、これからどのような方がどのような支援を求めているのかまだはっきりしません。しかし、障がいを持つ方が就職に当たって、多くの場合コミュニケーションにハードルの高さを感じているのは事実です。意欲はあるのに伝わらない、自分の特性を理解してもらえないなど様々な問題を抱えています。そして、これらは、一般の健常者も塾に通う子どもたちも程度の差はあるものの共通している部分もあります。伸栄学習会では、既存の事業で培ってきた経験や方法論を生かしつつ、きめ細かな支援を行っていきたいと考えています。
職業訓練や放課後等デイサービスを通じ、学習塾だけを運営していたらわからなかった気づきや学びがたくさんありました。就労移行支援についても、学習塾の視点を持ちつつ学びを深めていきたいと考えています。お知り合いで、ご関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非、ご紹介ください。