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2016年7月号……『夏の勉強』 塾長/青沼 隆

夏休みが近づいてきました。子どもにとって最も嬉しい時期のひとつではないかと思います。ところで、この夏休み、朝から晩まで毎日遊んで勉強からすべて解放されていい時期、ではもちろんありません。

特に、受験生の皆さん、夏休み中に、最低、必ず「200時間」の勉強をして下さい。夏休み40日として、1日当たり5時間の勉強になります。この数字をどう感じるか個人差が大きいと思います。当たり前と感じる人もいるかもしれませんが、私の耳には、「エ~、ムリ」という子どもの声が聞こえてきます。でも、全然ムリではありません。なぜなら、子どもたちはふだん毎日学校に行っています。9時前から15時過ぎまで授業を受けています。これと同じことをすればいいだけです。

ある程度キチンとした知識や考え方の蓄積には、勉強の絶対量が必要です。「やり方」を聞いただけで高い学力が身につくことはありません。それに、夏休みは「復習する最後のチャンス」だということに、案外子どもたちは気づいていないものです。わからないところ、苦手なところの復習の必要性は誰でも感じています。でも、その復習をするべきときになると、多くの子どもは「そのうちやるだろう」と思っています。切迫感がありません。でも、これは大きな間違いです。復習できる時期は、実はこの夏休みしかないのです。

9月になると2学期を迎えます。中学生の場合、まず、体育祭があります。子どもたちは日焼けするまで準備に明け暮れます。そして、定期試験。この定期試験は私立高校の実質的な入学試験になります。手抜きは許されません。試験が終わると、合唱祭など行事が重なり、英検もあります。その後、また定期試験。アタフタと時間が経過します。学校の勉強も佳境に入り、その予習復習に追われます。やがて、冬休み。入試試験が待っています。

つまり、2学期以降はまとまった復習する時間が取れないのです。それに、そもそも、わからないところは普通にやっていたらわからなかったというところです。言い換えると、わかるには時間がかかる箇所ということになります。ですから、ふだん学校の授業が進んでいるときは、腰を落ち着けて取組みにくいところです。次の定期試験の勉強と並立してできるものではありません。

さらに、夏休みは先取り学習の最後のチャンスでもあります。できれば、英語・数学の2教科は学校の課程をすべて終えてしまいたいところです。そうすれば、2学期以降の学校の定期試験に余裕をもって臨めます。さらに、入試対策にも十分な時間を取ることができます。入試の結果は入試対策の時間と高い相関があります。ですから、偏差値も大幅に上がります(多くの場合、10ポイントは上がります)。そうなれば志望校を1ランク2ランク上げることができます。

そうは言っても、残念ながら200時間では、復習も万全、予習も万全にはならない可能性が高いです。復習で手一杯、恐らく、予習には十分な時間が回らないだろうと思います。でも、2学期最初の定期試験のところまで進んでいれば、後は2学期の頑張りで何とかなります。

最も恐ろしいのは、200時間が達成されなかった場合です。つまり、2学期の先取りがないまま、準備不十分の状態で学校の定期試験を迎え、復習が不完全、穴だらけの状態で2学期を迎え、そして入試に突入するケースです。2学期になっても成績が向上しない、偏差値が上がらないのはこのケースです。

受験生の皆さん、何が何でもこの夏、「200時間」を達成して下さい!

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