2009年夏-1号……『合同説明会』 塾長/青沼 隆
春から秋にかけて数多くの合同説明会が開かれます。合同説明会とは、複数の学校が会場に一堂に会して、生徒・保護者対象にPRを行う会です。通常、会場内に参加校のブース(長いす)が作られて、その学校の先生(広報担当者あるいは校長・教頭))と個別相談できる形式となっています。
さまざまな合同説明会があります。東京の私立中学高校がすべて集まる大規模なものから、浦安・市川地区の学校が集まる会、男子校あるいは女子校の会、同じ宗派の宗教法人の学校の集まる会等など、ほぼ毎週、どこかの会場でこのような説明会が開かれています。
合同説明会は受験生にとって便利なイベントです。個々の学校の説明会では、原則として1日に1校の情報しか得られません。しかし、合同説明会の場合、1日に複数校の情報を得られます。いっぺんに同時に回れるので、学校間の比較もできます。
ただ、合同説明会でよく感じるのは、せっかく時間を使って会場に来たのに、パンフレット集めに終始している生徒・保護者がかなりいるということです。パンフレットなんかは、何もわざわざ会場に来なくても、インターネットなどで請求できます。多くの学校は送料も含めて無料で送ってくれます。何も、重いパンフレットを持ち帰る必要なんかありません。
そんなことよりも、せっかくの機会です。1校でも多くの学校のブースを訪れて、直接、学校の先生から話を聞いた方が実り多い時間を使えます。しかし、そうは言うものの、案外多くの方が「敷居の高さ」をお感じになって、ブースを訪れるのをためらっておられるようです。
「本命の学校、第一志望になりそうな学校なら、何とか質問も考えられるが、それ以外の学校では何を話したらよいかわからない」とお感じの方も多いようです。その気持ちはわからなくもありません。学校の先生に中には、ぶっきらぼうな方もいます。口数も少なく、話を進めるのにこちら側が気を使う人もいます。
一人の先生の対応で、その学校全体を判断してよいかどうかわかりません。しかし、そのような先生がいるのも紛れもない事実です。学校選びの判断の1つとなるのは間違いないと思います。これも実際に話をしてみないとわかりません。
ところで、8月8日・9日には幕張メッセで「首都圏進学フェア2009in千葉」という合同説明会が開かれます。このフェアには私立高校だけではなく公立高校も参加します。公立の参加する合同説明会はほとんどありません。ですから、中学生、特に中3生は参加することをお勧めします。当日は、私たち講師も一緒にブースを回ります。「質問の仕方」も実地に指導いたします。「敷居の高さ」を感じないで話を聞けます。是非、ご一緒に参加下さい!