2010年2月号……『一年の計』 塾長/青沼 隆
年が明けたと思ったらもう2月。月日の経つのは早いものですが、この時期、伸栄学習会では春期講習の準備を進めています。春期講習は期間も短く、差し迫った学校行事もないため、保護者の方も生徒も、割合ノンビリムードにあります。ただ、学年の切り替えのこの時期、生徒にとってはとても重要な時期に当たります。
なぜかと言うと、つまり、「一年の計は元旦にあり」だからです。
暦年ベースでは、もちろん1月1日に新しい年へ切り替わります。しかし、生徒にとっての新しい年(年度)は、4月1日に切り替わります。ですから、この日は、年度ベースでは「元旦」に当たります。新しい学年をスムースにスタートできるかどうかは、この時期の勉強にかかっていると言っても過言ではありません。
確かに、学校の4月はノンビリムードで始まります。ただ、それもつかの間、5月から6月にかけて定期試験が行われます。新しい学年になってのはじめての試験はとても大切です。クラスの中で、自分の「位置」がこれで決まってしまうからです。
定期試験で良い成績を取る一番カンタンな方法は、試験対策に十分な時間をかけることです。3週間の勉強時間があれば、相当、高得点を取ることができます。しかし、これを実行するには、試験の3週間前に、その範囲の勉強が終わっていなければなりません。この勉強が終わっていなければ、試験勉強をやりたくてもやりようがないからです。ということは、つまり、学校より3週間早く自分の勉強を進めておく必要があります。
学校の授業が行われているときに、予習・復習をしながら、そのうえ学校の先取り学習をすることは至難の業です。しかし、学校の勉強のストップしている春休みに、学校の先取りをするのは極めて容易です。
ということは、春休みの学習は、新しい学年の先取り学習をしなければいけない時期となります。復習はもちろん大切です。しかし、大きな弱点のない生徒なら、勉強の重点は先取りに置くべきだと思います。そして、できれば、この時期に3週間分の先取りをしたいところです。それが難しいなから、せめて2週間の先取りをしたいところです。春休みもちょうど2週間あります。2週間の先取りは、その気になれば誰でもできます。
春期講習は3月下旬から始まります。伸栄学習会では、この最適プランを一人ひとりに提示します。そのプランをベースに、この春は、是非、先取り学習の実行をお勧めします。