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2004年3月号……『パーフェクト・イングリッシュ・コース』 塾長/青沼 隆

当学習会では3月より、小学新3年生から新6年生を対象にしたパーフェクト・イングリッシュコースを開講します。コースの概要はすでにお知らせしたとおりですが、開講に至りました経緯や背景などをご説明させていただきます。

1.英語指導の光と陰
当学習会では10年ほど前より、小学生を対象にしたいわゆる「英語」授業を行っていました。この授業では、中学の英語の先取りと英検対策を柱に指導を進めてきました。その当時から、文部省(当時)の政策を受けてマスコミなどが盛んに“使える英語”を訴えていました。その主張は、「いくら文法を学んでも、いくら文章が読めても、実際の会話で役に立たなければ無意味だ。」というものでした。そして、この政策や主張は現在でも展開されていて、子どもたちが手にする中学の英語の教科書も会話中心の文体に大きく変更されてきました。

ただ、塾の現場から見ますと、“使える英語”という考え方そのものの是非はともかくとして、英語がまるで分かっていない大量の中学生が生み出されたのは紛れもない事実と認識しています。中3になっても、be動詞と一般動詞の区別のつかない子どもは全然珍しくなくなりました(10年前には考えられなかったことです)。単語の語彙力も大幅に低下しました。恐らく、これらの子どもの相当程度は、将来、必要を感じて英語を勉強しようとしても、かなり苦労する(ひょっとしたらやり直しがきかないのではないか)と危惧します。この点が、ご両親さまが受けられた英語教育との根本的な違いです。ご両親さまの時代の英語は“使えない”かもしれませんが、後でやり直しがきくだけまだ良かったのではないかと思います。

これらを踏まえますと、英文法の指導や語彙力の養成は従来より一層必要ではないかと考えております。その意味で、現在当学習会で進めている小学生の英語授業は十分意義があると考えています。
しかし一方で別の問題もあります。それは、中学・高校時代に英語で優れた成績を修め、例えば、大学入試のセンター試験で9割以上の得点を取れる高3生であっても、かんたんな英語表現(書く・話す)ができないという現実です。この子どもたちにとっては、英語を読んだり問題を解いたりすることと、英語を表現することが一体化されていません。その結果、英語をコミュニケーションの技術が未成熟なまま進んでしまったという問題が生じています。

2.英会話授業の光と陰
一方、3年前ほどから当学習会では「ハーツこども英会話」、それに少し後れて「クリス英会話」を導入しました。いずれも当学習会が運営するのではなく、“場所をお貸しする”という形で進めてきました。従いまして、授業の内容などには一切立ち入らないという方針で進めて現在に至っております。

当学習会が、これらの英会話教室とタイアップしましたのは、異文化を教室内に吹き込むことあります。両英会話教室の協力で、ネイティブによる英会話ミニレッスンを当学習会の子どもに行ってもらっております。英語への関心を深めるという点で成果が上がっていると考えています。

ただ、英会話にも疑問があります。1つは、週1回程度のレッスンで英会話ができるようになるのか、もう1つは、「話す」「聞く」だけで英語力が身につくのかという疑問です。これまで、当学習会では、さまざまな英会話教室に通った経験を持つ中学生や高校生を指導してきました。しかし、中学や高校の英語に反映されているとは感じられませんでした。初歩的な単語やあいさつを覚えている子どもたちはいましたが、中1後半のレベルにも達していないのがふつうでした。もちろん、英会話と学校の英語は違います。また、英会話教室で学ぶ目的もさまざまかと思います。従って、単純に学校の英語と比較するのは問題があると思いますが、それでも、労力の割には成果が少ないような気がしてきました。

3.パーフェクト・イングリッシュのコンセプト
そもそも、小学生が英語を学ぶ理由は何でしょうか。外国人に触れること、異文化に触れること、中学に入って困らないようにすること、英会話力をつけることなどさまざまかと思います。ただ、私どもが塾という立場で子どもたち、特に小学生を指導してきて感じるのは、“本当の英語力”を学んできた子どもがいなかったという事実です。これまでの塾の英語も英会話も、いずれも“片肺飛行”的でした。小学生が、「読む」「書く」「聞く」「話す」、それに「文法」を加えた総合的な英語を学べる機会はほとんどなかったのではないかと思います。

このパーフェクト・イングリッシュコースは、週1回=ネイティブの英会話授業(「聞く」「話す」中心)と、週1回の=日本人の英語個別指導(「読む」「書く」「文法」中心)の2本立てで進めます。また、CD教材もついています。ですから、自宅で子どもたちが英会話の復習もできます。週1回英語に触れるだけという問題も解決します。
また、ネイティブの教師は日本語も堪能です。ですから、日本語→英語への橋渡しもスムースに進められるのではないかと期待しております。無料体験授業を行っておりますので、是非、ご参加下さい。

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