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2007年6月号……『テストの点数を上げる「カンタン」な方法』 塾長/青沼 隆

6月中旬からいよいよ定期試験が始まります。最近は2期制の導入などより、5月の試験がなくなる傾向にあります。ですから、この試験は、多くの子どもにとって新年度はじめての試験になるようです。

高校受験も大学受験も入試制度が多様化して、学校の内申書の重要性が高まりました。定期試験はますます重みを増しています。

定期試験でよい点を取るにはどうしたらよいかのでしょうか?
実は、「カンタン」な方法があります。
それは………「量」を増やして「質」を充実させればよいのです。

「ナンだ。当たり前じゃないか。」と言われそうです。
でも、子どもにとっては「当たり前」とは限りません。

 「量」を増やすにはどうしたらよいでしょうか。

勉強にはある一定量が必要なことは誰もが認めます。しかし、問題はその方法です。

例えば、一夜漬け。確かに量は確保できそうです。でも、効果はあまりありません。上手くいくときもありますが、そうでないときもたくさんあります。それに、あまりお勧めできる方法ではありません。

では、どうしたらよいか。それは、試験の最低で2週間前、できれば1ヶ月前から試験の準備をすることです。学校の試験範囲表は1週間前に配られますが、これを待っていたら遅すぎるのです。

子どもにこの話をすると、「ふーん」と納得します。でも、話はそれほど単純ではありません。というのは、これを実行するためには、「学校より2週間から1ヶ月、自分の勉強が先に進んでいる」ことが必要だからです。
学校の進度に合わせて勉強している子ども、つまり、先取り学習をしていない子どもには不可能です。試験勉強をしたくても、範囲が終わっていないから、「やりたくてもできない」のです。

一方、ふだんの勉強で先取りをするのはなかなか難しいものです。なぜなら、学校も先に進むからです。ですから、先取りは、基本的には学校の授業のないとき、つまり、夏休みとか冬休みにやるしかないのです。

ということは、夏休みにさぼった子どもは、点数を上げるのが難しくなってしまう、ということになるのです。

 次に「質」です。
「質」を高めるにはどうしたらよいでしょうか。

非常に記憶力が優れていたり、その教科に特別な関心を持っている子どもを別にすれば、「問題集」が不可欠です。

問題集は、1回解いて答え合わせをするだけではほとんど意味がありません。間違えた問題の「解き直し」が必要なのです。これを厳格にやると、6回も7回も解き直しが必要になります。

問題集の使い方は、入会時に詳しく説明しています。でも、実際にこれをやるには「忍耐力」が求められます。

「先取り」と「問題集」で、必ずよい点が取れます。
「カンタン」な方法です。

でも、だからといって、「カンタン」に実行できるとは限りません。

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