2001年3月号……『わかりやすいカリキュラム』 塾長/青沼 隆
伸栄学習会の個別指導は問題演習の積み重ねにより、「わかる」だけではなく「できる」までレベルアップを図り、同時に、先生に頼ったひ弱な学習ではなく、自ら学ぶ「自己学習力」を身に付ける学習システムです。従って、学習の進め方などもなるべく自ら判断して、自分のスタイルを身に付けてもらうように配慮しています。これを3月からは一層押し進めるために、小学生の算数、中学生の英語・数学、高校生の英語・数学のカリキュラムを見直し同時に、毎日の学習目標が生徒にも(保護者の皆さまにも)明確にわかるように設定しました。
具体的には年間の全学習内容を40週前後(高校生は30週前後)で割り、各週の授業でやるべき内容が一目瞭然で理解できるようにしました。ちなみに、1年は52週です。40週では進度が速すぎるとお考えかも知れません。しかし、学校の授業は、夏休みや冬休みの関係などから、実際に行われるのは年間40週強となっています。これに、中学生の場合、定期テスト対策などの時間も必要になります。ですから、このカリキュラムは学校の進度にギリギリという形になります。(高校生の場合は、大学受験に備えるために意識的に速く進めるカリキュラムにしました。)
従来は、学習カリキュラムは明示しているものの、個々の授業で「いつまでにどこまでを」という形にはしていませんでした。今回、これを明確にすることによって、毎回やるべき学習内容がはっきりして、日々の学習の目標を定めやすくなるのではないかと期待しております。同時に、家庭でやるべき内容もはっきりします。もし、宿題をやらなかった場合、進度にどのような遅れが出るのかも自覚しやすくなります。
これまでのような、大まかな目安を示すやり方は、子どもは細かな制約を受けずに学習に取り組める利点がありました。ただ、進度に遅れが生じたり、宿題をやらない生徒が出るなど弊害もありました。今後は、自分がどの地点に到達しているかがわかりやすくなります。従って、自分で自分の勉強の進め方をどうしたらよいかを判断しやくなります。これを機会に一層「自己学習力」を身に付けていただきたいと考えます。
3月度の授業分からは、従来の指導報告書に加えてカリキュラムの達成状況をご報告します。これをご覧いただき、お子さまの学習の様子をご理解いただければと考えます。