足立東高校を訪問した。
東京の都立高校で「エンカレッジスクール」に指定されている高校だ。恐らく、エンカレッジスクールといっても千葉県の方にはピンとこないと思う。
東京都では、ここ数年、従来の高校とは違った新しいタイプの高校を次々に作っていて、例えば白鳳や両国などの「公立中高一貫校」、日比谷・西などの「進学重点校は」はその一例だ。
エンカレッジスクールとは、「自分自身の生き方を考えさせ、基礎的・基本的な学力の定着を図る弾力的・基本的な教育課程を持った学校」、もっと端的に言えば、学力レベルの低い子どものための高校だ。
学力が十分ではない高校だから、たぶん、校内が荒れていて、茶髪・ピアスなんかは当たり前だろうと思っていた。ところが、授業見学をしてびっくり。
茶髪の生徒なんか一人もいない。授業ではみんな先生の話をおとなしく聞いている。
英語・数学・国語などの主要教科は習熟度別に授業が行われていて、1クラスの生徒数は20名弱。しかも、授業時間は通常の高校の場合50分のところ30分間で行われている。授業の内容も高校レベルではなく、せいぜい中学生レベル。
高校生レベルの力は望めないので、それぞれの先生が工夫して授業を展開しているとこのことだった。
エンカレッジスクールの入学試験は面接や小論文で、国数英などの学科試験はない。それに、入学後も中間テストや期末テストもない。中学の時に勉強で苦しめられた生徒にとっては、とても合理的な高校のように感じられた。
校長先生は女性で、この方が迫力満点!
これだけの迫力と情熱があれば、どんな高校でも秩序だった教育が可能になる
………という絶好のサンプルを見せられたような気がした。
いやぁ、やっぱり、教育は面白い。早速、当学習会でもこの校長先生を見習わなきゃ。
コメントを残す