私は塾講師として日頃より授業等の向上に努めておりますが、
美術教員としての側面も持っております。
教科学習と美術指導はお互いに補完し合う関係にあると信じて
おり、いい影響を与えていると考えております。
先日も生徒から、「どうやったらうまく絵がうまく
なるんですか?」と聞かれました。
ただ、その生徒は30分ほど鉛筆で下書きをしただけです。
これでは、「練習!」としか答えようがありません。
漢字でも読解でも、英単語でも計算でも文章題でも、
「どうしたらできるようになりますか?」と
聞かれることがあります。
その生徒が、時間も労力もたっぷり注いで、
それでも成果が出ないのならば、的確なアドバイスを
することができます。
そして、その場合はかなり早く改善に向かいます。
問題は、練習を充分にしていないのに、
「なぜできないのか」と悩む場合です。
「ほとんど練習をしない」⇒「得点できない」
というのを数度繰り返すと、子どもは「こういうものか」と
いうクセがつきがちです。
面白い解法を伝えるのも大事ですが、本当の練習の仕方を
しっかり伝えることは、もっと重要だと考えております。