塾ではめったに無いことですが、それでも宿題についてまれに見聞きすることがあります。
宿題はもちろんするべきですし、宿題以外にも生徒自身が自分の課題を設定し、
計画的に実行していく、というのがあるべき姿です。
しかし、ごくたまに、宿題をやらない生徒もいます。
「今週はうっかり忘れてしまいました。」と自分から言う生徒ばかりではありません。
講師に駆け引きを挑んでくることもあります。
「黙っていたら今週は気づかれないかな。」と様子を見るケース、
「他のノートにやったけど、持ってくるのを忘れました。」と見えすいた
言い訳をするケース、
「宿題は?」という問いに沈黙を守りこちらが根負けするのを待とうと
するケース。
こういうとき、わかりやすくスポーツに例えて話すようにしています。
「サッカーでうまくなりたい、代表になりたいと君が言ったら、
コーチはそれを実現するために練習メニューを課します。
君の望みを実現するために必要だから課しているわけです。
それを理解しているのなら、君はその練習をするはずです。
練習をしていないことをコーチにばれないようにうまく
ごまかそうなどという駆け引きはしないはずですよね。
『必要な練習はしないけど代表になりたい』という子がいたら
どう思う?」
勉強はなるべくしたくない、勉強は罰ゲームのようなものであるという
考えは、日本の子どもたちに蔓延っている悲しい誤解です。
講師・教員として、この根深い誤解と向き合った経験は
数え切れません。
塾生のほとんどは理解してくれていますが、なかには誤解している
子どももいます。
この悲しい誤解を一日でも早く取り去るべく、働きかけております。