以前より興味のあった「天命反転住宅」を訪問する機会がありました。
ここは稀代のアーティストである荒川修作氏が建てた集合住宅で、氏の持っている「人間観」を反映した建築です。
わくわくする外観を楽しみ、実際に人が住んでいる部屋に入ると、床はフラットなところが無く、いたるところに凹凸や傾斜、はたまた球体となっており、全身の感覚を刺激します。
そこで簡易な椅子に座り、2時間ほど話を聞いたり、映像作品を鑑賞したりしていました。
まっすぐでない床なので、さぞ落ち着かないかと思いましたが、これが逆でした。
ずっと姿勢を変えることも無く、疲れを感じずに過ごせました。
これは、教育に応用したらどうなのだろうと想像が膨らみます。
子どもたちにとって、学ぶとはどういうことか、ずっと考え続けていますが、ここでも大きな気づきを与えられました。
なんとか形にし、ご提供、ご提案ができればと思います。